医師法違反容疑で逮捕され、移送される米田吉誉容疑者(中央)=19日、仙台空港。被災地で医師をかたり、新聞にも取り上げられた。負傷者に治療行為も行っていたというが、「ドクターっぽくなかった」と話す人も【時事通信社】
時事通信社東日本大震災で大きな被害が出た宮城県石巻市を拠点に、ボランティア団体代表の男が日本の医師免許がないのに医療行為をしていたとされる事件で、県警は19日未明、医師法違反容疑で住所不定、職業不詳米田きよしこと米田吉誉容疑者(42)を逮捕した。県警によると、「逮捕事実は分かったが、俺は否認する」と話しているという。
逮捕容疑は6月下旬ごろ、医師でないのに、石巻市内で団体職員に「医師国家資格認定証」などと記載されたカードのようなものの写しを示し、医師をかたった疑い。
県警によると、札幌市内の知人宅にいるところを県警の捜査員が発見した。逮捕には抵抗せず、素直に応じたという。
県警は18日午後、石巻市内の駐車場に置かれた米田容疑者が使っていたキャンピングカーを家宅捜索。書類や医薬品を入れていたとみられる袋、パソコンなどを押収した。