11月24日付の日本経済新聞朝刊の全面広告に、目を引くものをみつけました。
「キャラクタープレイスメント」協賛社、大募集!
「TIGER&BUNNY」http://www.tigerandbunny.net/
ヒーローたちのボディに、企業名や商品、サービス名がロゴとして入れられるTVアニメーションで、そのスポンサーの募集広告です。
全8キャラクター、計42か所のパーツにロゴ提出が可能だそう。
2011年の4月より、TOKYO MXや毎日放送、BS11デジタルで放送される予定です。
アメリカでは、次世代広告としてのプロダクト・プレイスメントが盛んですが、これはそのひとつと言えるでしょう。
プロダクト・プレイスメントとは、映画やテレビ、ゲームなど、生活者の関心の高いエンターテイメントコンテンツの中に、広告主の商品を使用することで、商品の認知度や高感度を高め訴求する方法です。
映画の主人公が視聴するテレビに、スポンサー企業のCMを流したり、パソコンを使用するシーンでは、企業ロゴをはっきり写すアングルにしたり、主人公の服や車に商品を露出させたりするなど、典型的な例ですよね。
「007シリーズ」では、シリーズごとにジェームス・ボンドの使用する車のメーカーも、着用するスーツのメーカーも変わります。
「ミッション・インポッシブル」では、ジュエリーブランドや、自動車メーカー、飲料メーカーなどが映画のワンシーンに登場するということ自体を売りにしていました。
日本アニメにおけるプロダクト・プレイスメントで記憶に残るものは、2008年に公開された「新世紀エヴァンゲリオン新劇場版序」でしょうか。
コーヒーメーカー、ビール会社などが登場しましたが、キャラクターのポスターなどのグッズにおいても、主人公が某缶コーヒーを手に持っている姿が見られました。
押し付け広告を受け付けなくなった現代では、無意識下にブランドイメージを浸透させるプロダクト・プレイスメントは非常に有用であり、今後もさらに需要は拡大しそうです。
しかし、こうした手法は、コンテンツの持っているテイストやコンテクストを損ねてしまう危険性もあります。広告と同じ狙いの手法であることが消費者にばれてしまうととたんに興ざめになるわけです。
実は、プロダクト・プレイスメントの持つこうした問題を逆手に取っている作品があります。またそのうちにご紹介させていただきます。
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