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ユーロドル 超長期の値動きと展望

先日3回にわたって、米ドル円の長期の展望ということで、サイクルの観点から今現在の考えを書かせていただいたのですが、他の記事と段違いのアクセスがありました。


気を良くして今回はユーロドルの長期サイクルと展望について書いてみたいと思います。


米ドル円に16.5年サイクル、5年~6年のサイクルがあるようにユーロドルには16年サイクルと4年サイクルの存在が確認されています。


ユーロドルの月足チャートを見ると、前回の16年サイクルは1985年1月から2000年9月の15年8ヵ月でした。


もっとも、欧州単一通貨としてのユーロが導入されしたのは1999年1月からですから、それ以前はドイツマルクを換算した数値が使われているようです。


※ちなみに、1999年1月には決済用の仮想通貨として
 導入されただけなので、
 当時の加盟国で現金として流通していたのは
 マルク、フランといった従来の通貨でした。
 
 法定通貨として現金の流通が始まったのは
 3年後の2002年1月からになります。

 このタイミングからユーロの長期上昇トレンドが
 始まっているのは興味深いですね。


前回の16年サイクルではほぼ同じくらいのサイズの4年と少しのサイクルを3回くり返したあと、最後のサイクルだけはやや短縮されて終わっています。

これはより大きいサイズのサイクルが終了することによる内部サイクルの歪みであると言われていますが、概ね規則正しく4年サイクル4回で16年のサイクルがあったと見ることができると思います。


それに比べ、ユーロ導入後の2000年から始まった現在の超長期サイクルは最初から少しいびつな形になっているように見えます。


まずひとつ目の4年(?)サイクルが終了したと見られるのは2005年11月になりますが、既にここで5年を要しています。

そしてその次のサイクルが終了したのは2008年10月か2010年6月のどちらかと見られています。


ご存知のとおり2008年10月はリーマンショック、2010年6月は欧州危機といずれもユーロから米ドルへの大規模な投資資金の逆流が起きるのに十分な背景もありました。


サイクルの形を見るとどちらも数年単位のサイクルの終了時にふさわしい下落っぷり(笑)でボトムをつけていますが、2008年の安値をサイクルのボトムとすると2年11ヵ月となり、やや短すぎる感じがしますね。


2010年の安値をサイクルのボトムとすると4年7ヵ月となり、ひとつのサイクルのサイズとしてはちょうど良いですが、16年サイクルで考えた場合に、2000年のスタート時から2サイクルで既に10年を要していることになります。

次回の終了年が2016~2017年頃と考えると後半の2サイクルがかなりいびつな形になるのではないかと思います。



どちらにしても、現状では2008年7月の史上最高値1.6台から2009年高値を結ぶラインを上に抜いていることから、少なくとも1.5を目指す動きになっていることは確かだと言えます。

今回ここを超えるかどうかはわかりませんが、少なくとも今年後半か来年にかけて2009年高値を超えているようなら、値幅と期間の関係から2008年10月がサイクルのスタートであった可能性はかなり小さくなると思われます。

そうすると、次回の4年(?)サイクルのボトムは2013~2014年頃という想定ができそうです。


※それまでに2010年6月の安値を切っているかどうかは
 かなり重要です。

 その時点で切っているようなら
 16年サイクルのボトムはさらに安値となる可能性が
 高くなります。



いずれにしても、チャートを確認すると2000年以降のユーロドルのサイクルがボトムをつけるときの値動きは、短期間でかなり大きい下落となることが多いです。


これは上記に書いたように、投資資金が急激に米ドルに逆流する動きが関係していそうです。


近年基本的に米ドル安基調が継続している中であるとき突然ドル高になったりするのもこういうわけなので、常に警戒を怠らないほうが良いでしょう。


当面は、2009年高値1.5近辺を抜けるかどうかが鍵となりますし、他のメジャー通貨への影響も大きくなると思います。

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