19日、神戸市でオランダ船籍のコンテナ船が橋のたもとの公園の岸壁に衝突して、岸壁が壊れる事故がありました。コンテナ船のウクライナ人の航海士は、「居眠りしてしまった」と話しているということで、海上保安部が事故の原因を調べています。
19日午前4時40分ごろ、神戸市垂水区の明石海峡大橋のたもとにある県立舞子公園の岸壁に船が衝突したと、釣りをしていた男性から通報がありました。神戸海上保安部によりますと、衝突したのはオランダ船籍のコンテナ船(9983トン)で、船首部分から岸壁に突っ込み、岸壁がおよそ2メートルにわたって壊れました。コンテナ船にはロシア人の船長やウクライナ人の航海士など15人が乗っていて、当時、公園や岸壁に人がいましたが、いずれもけがはありませんでした。海上保安部が午前10時すぎから現場検証するとともに、乗組員から事情を聴いたところ、船のかじを担当していたウクライナ人の2等航海士は「岸壁から8.5キロ手前までは記憶があったが、その後、居眠りしてしまった」と話しているということです。海上保安部は乗組員からさらに事情を聴いて、事故の原因を調べています。