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ロシア 人工衛星が行方不明に

8月19日 8時15分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

ロシアがデジタル放送などに使うために打ち上げた人工衛星の行方が分からなくなり、ロシア宇宙庁では、予定していた軌道に乗せる際にトラブルがあったとみて調べています。

ロシア宇宙庁によりますと、18日、中央アジア・カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた放送・通信衛星が予定の時間を過ぎても交信ができず、行方が分からなくなりました。この衛星は、今後15年にわたって旧ソビエト地域にテレビのデジタル放送やインターネットなどの通信サービスを提供することを目的に、ロシアとヨーロッパの企業が日本円で200億円近くかけて開発したものです。ロシア宇宙庁では、ロケットの発射自体はうまくいったものの、予定していた軌道に乗せる際に何らかのトラブルがあったとみて、通信の回復に努めるとともに原因を調べています。ロシアのメドベージェフ政権は、アメリカのスペースシャトルの退役後、自国の宇宙産業を国際競争力のある分野と位置づけています。しかし、去年12月にも人工衛星の打ち上げに失敗したほか、ことしに入ってからの打ち上げの際のトラブルもこれで2回目で、今後の打ち上げ計画に影響が出る可能性も指摘されています。