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安保理でシリア制裁目指す

8月19日 11時31分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

シリアのアサド政権が反政府デモへの弾圧を続けていることについて、イギリスやフランスなどは、国連安全保障理事会でシリアに対する制裁決議の採択を目指す方針を明らかにしました。

シリアのアサド政権は、17日に「反政府デモに対する弾圧を中止した」と国連に伝えたものの、依然としてデモ隊への砲撃や銃撃を続けています。こうしたなか、国連安保理は18日、非公開の協議を行い、シリア情勢について話し合いました。協議のあと、イギリスのパラム国連次席大使は「シリアに対する圧力を高めるときがきた」と述べ、イギリスやフランスなどヨーロッパ諸国が、今月3日に採択した議長声明よりも強い制裁決議の採択を目指す方針を明らかにしました。また、アメリカの国連次席大使も、記者団に対してこの方針を支持する考えを示しました。これに対して、シリアのジャファリ国連大使は、国連の人道問題に関するチームをこの週末、首都ダマスカスに受け入れることを明らかにする一方で、「安保理の動きは虚偽に基づいている。特にアメリカは、人道上、外交上の戦争を仕掛けている」と述べ、欧米諸国の動きをけん制しました。