「なでしこジャパン」が国民栄誉賞受賞 菅首相と伸子夫人から1人ひとりに手紙
「FIFA女子ワールドカップ ドイツ 2011」での優勝からちょうど1カ月の18日、なでしこジャパンに首相から国民栄誉賞が贈られた。
菅首相は「まさに、なでしこジャパンの愛称そのままに、日本女性の素晴らしさを存分に世界に示し、東日本大震災の被災から立ち上がらんとする、被災者とすべての国民に対し、困難に立ち向かう勇気と、さわやかな感動を与えました。よって、ここに国民栄誉賞を贈り、これを表彰します」とたたえた。
なでしこジャパンが国民栄誉賞を受賞した。
18日午後、首相官邸で表彰式が行われた。
そして、副賞として贈られたのは、広島・熊野町で作られたという伝統工芸品の「化粧筆」。
7本セットで、柄は金属や木でできており、1本1本、「国民栄誉賞・澤 穂希選手」など、選手の名前が刻まれているという。
メーカーと値段は秘密だという。
宮間あや選手(26)は「(化粧筆は)なかなかピッチでは使うことはないですが、それ以外のところで使わせていただきたいと思っています。(菅首相から)『感動をありがとう』って言っていただきまして、もう一度、その感動を日本に届けるように、次の試合で頑張りたいという話をしました」と語った。
丸山 佳里奈選手(28)は「大変光栄に思いますし、この賞を励みにまた頑張りたいです」と語った。
そして、チームキャプテンの澤 穂希選手(32)は、菅首相と伸子夫人から、メンバー1人ひとりに手紙が渡されたことを明かした。
澤選手は「(手紙の)内容は、伸子夫人のこともあるので内緒ですけど、でも最後の1行は、『世界一の感動をありがとう』というのは、みんな入っていた一言です。この手紙を励みに、また頑張りたいと思っています」と語った。
川澄 奈穂美選手(25)は「『おめでとうございます』というお言葉と、お手紙をいただきました。『心・技・体、そういったものが全面に出た、感動した世界一だった』ということが書いてありました」と語った。
伸子夫人直筆の手紙を見せてくれた佐々木 則夫監督(53)は、「僕のは、またいいところつかんでいるんですよ。『あのPK戦の監督の表情は、全国国民の記憶に刻まれました。笑顔の持つ力の大きさが表れていました。そういったことを教えていただきました。ありがとうございます』ということです。本当に、1人ひとり、その立場のことを、事細かく、印象を含めたお手紙をいただいて、すごく感動しました」と語った。
(08/18 17:24)