「電力不足キャンペーン」と天然エアコン

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110626arasiyama3.jpg気は梅雨曇りでパッとしない。テレビは北関東の猛暑と熱中症患者の数を伝えていたが、京都も負けてはいない。なにせ蒸し暑い。だらけた身体をシャンとしようと家を出た。黒いレーパンで跨るのは、電気もガソリンもいらない、その気になれば発電だってできるという自転車である。

自転車道を北上して嵐山にやって来た。渡月橋辺りには少し心地良い風が吹いていた。桂川が冷気を運んでくるのだ。京都盆地にあって西のドン詰まりの嵐山であるが、渡月橋の上流には天然エアコンの吹き出し口がある。そのエアコンの動力源は保津川渓谷だ。電気もいらない。もちろん節電も関係ない。
この夏「節電」の大合唱である。東京電力のみならず、日本中の電力会社が「電力不足」なんだそうだ。「電力不足キャンペーン」の首謀者は経産省と電力会社である。私の居住区の関西電力も「15%の節電」要請をしている。訳のわからぬ分母に適当な数字をのせて「使用率」を計算して、毎日足りるの足りないの、茶番劇を演じている。

福島の市民団体「子どもたちを放射能から守る 福島ネットワーク」によるサンプル検査で子供たちの尿から放射性セシウムが検出された。多くの子供たちの内部被ばくが確実になっている。大変な事態である。文部科学省は「心配ない」ととりあわない。何もしない政府を余所に、市民団体は自主避難を勧めている。

マスコミは怪しげで嘘くさい「電力不足キャンペーン」なんかを扇動するのを止めて、福島で何が起こっているかをもっと報道をするべきだ。ひっ迫しているのは電力じゃない、子供の命だ。「電力が足りない」それがどうした。

子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク

福島第1原発事故 福島市に住む子どもの尿を簡易検査した結果、放射性セシウムを検出

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竹輪さんこんにちわ。

じつは6月より、群馬へ長期出張に行っておりまして。
出先でもブログは拝見していたのですが、コメントが
出来ない状態になっておりました。
昨日、帰省(?)してきまして、久しぶりに自宅の
パソコンに向かっております。

もちろん、竹輪さん家の前も通りましたよ(エ●ト○ック
がなくて(笑)お留守でしたが)

家族がいない生活、ワンルームの狭い部屋、誰とも話す
ことのない休日・・・少々精神状態が崩れかかっていま
した(汗)

また、引き続き拝見はさせていただきますので、宜しく
お願い致します。ではではm(__)m

naoさん、暑中お見舞い申しあげます。
お帰りなさい。
出張先で家族の温かさを確認されましたか。
梅雨が明けて祇園祭りが終わって、京都の夏はこれからが本番ですね。また写真拝見させてもらいます。

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