福岡県久留米市は18日、職員が17日に税務関係書類を台車に載せて運搬中、氏名や住所、所得額などの個人情報を記載した約300枚が突風にあおられ、飛ばされたと発表した。18日までの2日間で延べ約70人を動員して周辺を捜索。「ほぼ回収できたと思う。今後は取り扱いのルール順守を徹底する」と陳謝した。
市によると、市民税課職員2人が17日午後、市内のごみ処理施設で裁断するため、書類を市役所搬入口で車に積み込む際、突風で台車に積んだ箱から資料の一部が飛散した。大半の束はひもで縛っていたが、一部は輪ゴム1本で留めていた。
市は回収するため市役所の周囲約500メートル、風下は約800メートルまで計10時間かけて捜索。約320メートル飛んでいた書類もあった。市は付近の捜索を続ける方針で「見つけた人は連絡してほしい」と呼び掛けている。
=2011/08/19付 西日本新聞朝刊=