ジャニーズ社長宅に男立てこもり　３０分後に取り押さえ

男が侵入した、ジャニー喜多川さん宅が入るマンション

　大手芸能プロダクション「ジャニーズ事務所」のジャニー喜多川社長の自宅マンションに立てこもった男が１７日、住居侵入の疑いで現行犯逮捕された。東京都渋谷区内にある超高級マンションで厳重な防犯対策が施されていたが、男はジャニー氏の後を追ってオートロックを通過。先回りして無施錠だった自宅に侵入し、約３０分後に取り押さえられた。ジャニー氏にけがはなく、「男と面識はない」と話しているという。

　多くの人気アイドルを抱えるジャニーズ事務所のトップが、思わぬ事件に巻き込まれた。警視庁渋谷署によると、１７日午前９時４０分ごろ、渋谷区内にあるジャニー氏の自宅マンションに男が侵入し、一時、室内に立てこもった。駆け付けた渋谷署員が約３０分後に男を取り押さえ、住居侵入の疑いで現行犯逮捕した。

　男は自称、東京都世田谷区尾山台の職業不詳、鵜瀞（うのとろ）敏男容疑者（５２）。「知り合いのジャニーさんの部屋に入っただけ」と供述している。

　ジャニー氏の自宅は渋谷区内にある超高級高層マンション。関係者によると、１階にはコンシェルジュ（案内人）が待機し、警備員も常駐。マンション入り口はもちろん、エレベーターホールや各フロアに立ち入るにもオートロックを通過しないといけないという。厳重な防犯対策は売りのひとつになっている。

　高層階では渋谷の街並みが一望でき、分譲時の価格帯は４５２０万～７億１０００万円。現在、３億円近い価格で中古販売されている部屋がある。賃貸でも月額賃料が１００万円を超える部屋がある。

　男は何らかの方法でマンション内に入り、待ち伏せしていたとみられる。帰宅したジャニー氏が自宅のあるフロアのオートロックを解除したところ、後ろから追い抜き、自宅に先回り。かぎの掛かっていなかった玄関から侵入し、中から施錠した。閉め出されたジャニー氏は１階の警備員を通じて、１１０番通報した。

　ジャニー氏にけがはなく、「男は知らない」と話しているという。同氏はコンサートやイベントなどの陣頭指揮を執り、アイドル軍団を作り上げた。所属タレントからは親しみを込めて「ジャニーさん」と呼ばれている。同事務所は「特にコメントはありません」としている。

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