清水、勝ち方にもこだわる「きれいなボクシングで」…ＷＢＡ世界Ｓフライ級戦

　◆プロボクシング　ダブル世界戦▽ＷＢＡ世界スーパーフライ級（５２・１キロ以下）タイトルマッチ　王者・ウーゴ・カサレス―挑戦者・清水智信（３１日、東京・日本武道館）　ＷＢＡ世界バンタム級王者・亀田興毅（２４）＝亀田＝が１７日、東京・大手町のオフィス街で屋外公開スパーリングを行った。炎天下の昼休み時、ビジネスマンら約７５０人の前で汗を飛び散らせながら激しい連打を披露。本番さながらの熱さで“暑気払い”を行った。ＷＢＡ世界スーパーフライ級王者、ウーゴ・カサレスに挑戦する清水智信（３０）＝金子＝も参加し、軽快な動きを見せて世界奪取を猛アピールした。

　甘いマスクにしたたる汗は少しも気にならない。真夏の太陽が照りつける灼熱（しゃくねつ）のリング。「すごく集中できてよかった」と、清水はさわやかに言った。４年前、タイでポンサクレックが持っていたＷＢＣ世界フライ級王座に挑戦して以来の屋外リング。３分２回のスパーリングで持ち味の軽いフットワークを披露し、状態のよさをアピールした。

　これまでに１２０回のスパーリングを敢行。変幻自在にスイッチするカサレス対策として、１回ごとに相手を左構え、右構えと変えた。「王者は突然、スイッチしてくる。しっかりと左を当てたい」。この日も左構えの相手に、鋭い左ジャブを放った。３度目の世界戦へイメージするのは、軽快なステップにカウンターのストレート。「きれいなボクシングで勝ちたい」。イケメン挑戦者は勝ち方にもこだわって、王座を奪いにいく。