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【プロ野球】

金本一発 実らず 虎 再び借金生活

2011年8月18日 紙面から

◆広島5−4阪神

 突如降って湧いた金銭トラブル騒動。たまったうっぷんを晴らすかのように、阪神の金本が白球をしばきあげた。2回、無死二塁。福井の投じた甘い真っすぐだった。歯を食いしばりスイング一閃(いっせん)。右翼席へきれいな弧を描いた。

 7月17日の横浜戦(横浜)以来、およそ1カ月ぶりの第6号は先制2ラン。試合前練習で報道陣に囲まれた新井貴に向かって、「今日も4番(新井貴)が打つからな」とプレッシャーをかけていたアニキだが、自らが快音を奏でた。

 この日(17日)発売の週刊文春と週刊新潮の報道で、金本が金銭トラブルによる恐喝罪で刑事告訴されていたことが判明した。記事によると、金本は知人男性に出資金の返還を求めて恐喝などをしたとして、警視庁に告訴されたとされている。これに怒り心頭なのが、事実無根を訴える金本自身である。

 「いずれ真実がはっきりすると思います。記事に書いてあるようなやましいことは一切ないと自信を持って言えます。直ちに法的措置を含め断固たる措置を取りたいと思います」。前夜、広報を通じてそう声明を出していた。鬼気迫るスイングには、その思いが詰まっていたのかもしれない。

 和田打撃コーチは「前から言っているけど、練習では良かった。それが結果に出始めた」と言う。アニキの打撃は上り調子。ただ、試合は逆転負けし、借金生活へと舞い戻ってしまった。チームのことを第一に考える男だからこそ、これでは何も喜べないだろう。 (島田明)

 

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