ネズミ講のおんな
久しぶりに雑記を書きたくなったのだが。
ネタが少々暗いものになってしまった。
しかも長文なので、暇で白目むきそうなときに読んで下さい。
私が働く会社は、小規模ながらかなりの高確率で
心の病を持っている人間がいる。
ストレスでちょっと自律神経が・・・
とかそういうレベルではなく、がっつり鬱だったり新興宗教にはまっていたりする。
あまり具体的には書けないのだが、
美容ブロガー(自称)として見逃せないのが
同じフロアで働くAさんという女性で、この人が随分と病んでいる。
入社当時から気になる存在なのである。
Aさんは私より2つくらい年上で、
顔立ちはどちらかというと美人、髪も艶つやロングでスタイルだって悪くない。
しかし顔色が極めて悪い。
私はコンクリート色、と呼んでいるが本当にそれくらいグレーイッシュなのだ。
グレーメタルの棚の前に座っているとほぼ同化していて
おおおぉ、と思わず唸ってしまうほどの不気味さを放っている。
そしてオシャレ度ゼロのメガネをかけて、うつむきがち。
たまに顔を上げたかと思うと、漠然とネガティブな雰囲気を漂わせている。
メイクはしていたりしていなかったりするが、
ファンデーションもなんだか得体の知れない質感で、
パウダリーとかリキッドとかそういう一般的なものを使っているとは思えない。
土壁のようなザラリとした質感が見てとれるのだ。
むしろ何もしていないほうがマシなのでは、と思わずにはいられない。
そんなAさんは、精神的にかなりキテいるなーと思わされる人のひとりなのだが、
鬱でもなければ、新興宗教にはまっているわけでもない。
じゃー何かと言うと、マルチ商法に熱をあげているのだ。
マルチ商法が何かという説明はここでは省くけれど、
ネズミ講とも呼ばれ、違法と合法の間でたびたびニュースで話題にもなる。
健全な消費者から見たら、うさんくさいことこの上ない商売方法であり
「洗脳」という手法で勧誘を繰り返す方法は新興宗教のそれとも似ている。
そんなマルチ商法にばっこりハマっているAさんは、
会社を休んで日本中あちこちで開かれるセミナーに参加したり、
そのお仲間たちと会合を開いてはますますそのお熱具合を高めているようだ。
ある日こんなことがあった。
このブログにも時々登場させる友人N。
その友人NがAさんからお誘いを受けた。
「Nさん、今夜少しお話する時間ある?」
ばか正直なNは会社の同僚から受けた誘いを素直に嬉しいと思い
「うんうん、大丈夫」
と答えてしまった。
「今夜Aさんが私に話たいことがあるんだってー」
のほほんと私にそう話してくる友人N。
なっ!
絶対勧誘!
間違いなく勧誘!!
100%勧誘だって!!!
なんでそんなことに気付かないんだ、断れっ今すぐ断れ!
と怒涛の如く否定的感情が溢れでたけれど、そこは私も大人。
「あのね、Aさんはマルチ商法やってるから・・・気を・・・つけてね・・・」
とそっと助言するにとどまった。
本当はハラワタが煮えくり返っていたし、素直なNを標的にしたAさんも許せない。
しかしそれが勧誘の手口なのだ。
私のように何を言っても反論しかしなさそうな人は端から相手にしない。
大人しく素直、そんな人間の心の優しさに漬け込むのがヤツらの手口だ。
だからNには非はないのだが、やはりどうにも納得いかなくて
Nの両頬に渦巻き、おでこにはバカと油性マジックで書いてやろうかと思ったが
なんとか思いとどまった。
結果的に友人Nはネズミとしてひっかかることもなく事なきを得たわけだが。
聞くところによると、わずか数十人のちいさな会社の中で
何人もの社員を勧誘し、セミナーへ連れて行ったり商品を買わせたりしているらしい。
別の同僚も、大して仲良くないのにいきなりタイカレーを食べに行こうと誘われたり、
セミナーに誘われたが断った途端手のひらを返したように冷たく当たられて
肝を冷やした同僚もいる。
ある日ふと、社内のおじさんがそのネズミ講メーカーのハンドクリームを使わされており
何もしらないまま買わされたんだと気づいた私は、心底気の毒に思った。
見境ないとはこのことだ。
そもそも彼女は、会社の人間などクズだと考えているような節があるらしく
しばしば言動にはそれが見てとれる。
珍しくAさんが仕事に関係ない話を提供してきたので、
それに乗って会話を始めると、もう5分後には能面のような顔つきに変わっており
更に調子に乗って誰かが話を続けようとすると
「忙しいからそれどころじゃない」
とナイフでひと突きされたりすることも珍しくない。
しかしそれが一点、商売につながるかもしれないという期待を抱くと
コロリと態度を変えるという特技を持っている。
実際セミナーや勧誘の誘いに乗っている間はかなりAさんと親密にしていた同僚が、
お金が続からないからと誘いを断ったとたん、
使い古されたボロ雑巾のように捨てられ、口もきいてもらえなくなる
という状況を目の当たりにしてきた。
今だにその二人は口もきかないし、周囲も暗黙の了解で気を使っているのだが
元凶は全部アンタ、Aさんのせいだよという気持ちがあるため、
どんなにAさんが他で良き行いをしたところで、特別な感情も湧いたりしないのである。
たまに彼女の机の上には、ピラミッド状に名前が書かれた名簿のようなものが置いてあり
ヒィィーーくわばらくわばら、と背筋が凍る思いをしている。
基本的にネズミさんの商売があまりうまく行っている様子はなく、
精神状態が非常に不安定なのは見てとれる。
会社で人とのコミュニケーションも避ける傾向にあるのだが、
深層心理のさみしんぼが影響しているのか、ものすごく荒々しい態度で挑んできたり
むしろ周りの人の注目を浴びるような大きな雑音を出したりしてくるのでタチが悪い。
人とかかわりたくないら徹底的に貫いてくれたらありがたいものなのだが、
突然カッと目を見開き
「私プライベートはすごく充実してるの!」
と大きな声で宣言したりするそうなので、もうどうしていいのかわからない。
私は今、そんなAさんと同じフロアで働く環境になってしまったので、
毎日負のオーラを感じながら、それでもこうなったらネタにするしかないと
完全にイッっちゃってるAさんを観察しつつほくそ笑んでいる次第である。
近くで見るとそのイっちゃってる具合もかなり臨場感があり愉快。
自分のネズミさんたちにお手紙を書いている姿もよく見かけるが、
便せんにびっしりとアリを敷き詰めたような細かい文字が並んでいる。
あれが全部勧誘の内容なのかと思うと恐怖心すら感じてしまう。
以前ちらりと聞いた話では
「有名芸能人も芸能活動だけで食べていけるようになるまでは
こういう活動をして生計を立てている人が多い」
という内容のことを話していたそうだ。
こういう活動とはもちろんネズミ講のことなのだが、そんなわけない。
そうやって騙されてのめり込んでいったのか・・・
と思うと、誰よりもあんたが一番素直でバカ正直だよ、と同情すらしてしまう。
これがネズミ講じゃなくて宗教だったなら、
今頃100万の壺を5つは買わされていたであろう。
化粧品も多く扱っているネズミメーカーらしいのだが、
その化粧品の性能はAさんの顔色から推測するに、優れていないことは想像に難くない。
彼女のザラリとした肌の質感を見るたびに、
Aさんの心の問題の大きさを感じずにはいられいし、
なんとも切ない気持になったりもするのである。
私は別にネズミ講がいいとか悪いとかそんなことはどうでもいい。
その人の人生だから好きにすればいい。
しかし頼むから私や私の大切な人に関わってくれるなよ、切に願うのみ。
ネズミであろうが宗教であろうが、それがその人の心のよりどころで
すがっていることで毎日が充実して生きられるならそれでいいじゃないか。
でも他の人を巻き込むべきではない。
そして勧誘という半強制的なシステムを用いなければ商売が成り立たない、
ということ自体が不自然であるということに気付かないうちは、
誰が何を言っても無駄であろう。
グレーメタルの棚と同化しつつ、せいぜい頑張っていただきたいものである。
ちなみにこの内容は、本人が読んだら私は爆死するシステムになっている。
私のリアルな身近な人たち、他言無用でお願いします。
※宗教や信仰行為および特定の団体等を誹謗中傷する意図は一切ありません。

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ネタが少々暗いものになってしまった。
しかも長文なので、暇で白目むきそうなときに読んで下さい。
私が働く会社は、小規模ながらかなりの高確率で
心の病を持っている人間がいる。
ストレスでちょっと自律神経が・・・
とかそういうレベルではなく、がっつり鬱だったり新興宗教にはまっていたりする。
あまり具体的には書けないのだが、
美容ブロガー(自称)として見逃せないのが
同じフロアで働くAさんという女性で、この人が随分と病んでいる。
入社当時から気になる存在なのである。
Aさんは私より2つくらい年上で、
顔立ちはどちらかというと美人、髪も艶つやロングでスタイルだって悪くない。
しかし顔色が極めて悪い。
私はコンクリート色、と呼んでいるが本当にそれくらいグレーイッシュなのだ。
グレーメタルの棚の前に座っているとほぼ同化していて
おおおぉ、と思わず唸ってしまうほどの不気味さを放っている。
そしてオシャレ度ゼロのメガネをかけて、うつむきがち。
たまに顔を上げたかと思うと、漠然とネガティブな雰囲気を漂わせている。
メイクはしていたりしていなかったりするが、
ファンデーションもなんだか得体の知れない質感で、
パウダリーとかリキッドとかそういう一般的なものを使っているとは思えない。
土壁のようなザラリとした質感が見てとれるのだ。
むしろ何もしていないほうがマシなのでは、と思わずにはいられない。
そんなAさんは、精神的にかなりキテいるなーと思わされる人のひとりなのだが、
鬱でもなければ、新興宗教にはまっているわけでもない。
じゃー何かと言うと、マルチ商法に熱をあげているのだ。
マルチ商法が何かという説明はここでは省くけれど、
ネズミ講とも呼ばれ、違法と合法の間でたびたびニュースで話題にもなる。
健全な消費者から見たら、うさんくさいことこの上ない商売方法であり
「洗脳」という手法で勧誘を繰り返す方法は新興宗教のそれとも似ている。
そんなマルチ商法にばっこりハマっているAさんは、
会社を休んで日本中あちこちで開かれるセミナーに参加したり、
そのお仲間たちと会合を開いてはますますそのお熱具合を高めているようだ。
ある日こんなことがあった。
このブログにも時々登場させる友人N。
その友人NがAさんからお誘いを受けた。
「Nさん、今夜少しお話する時間ある?」
ばか正直なNは会社の同僚から受けた誘いを素直に嬉しいと思い
「うんうん、大丈夫」
と答えてしまった。
「今夜Aさんが私に話たいことがあるんだってー」
のほほんと私にそう話してくる友人N。
なっ!
絶対勧誘!
間違いなく勧誘!!
100%勧誘だって!!!
なんでそんなことに気付かないんだ、断れっ今すぐ断れ!
と怒涛の如く否定的感情が溢れでたけれど、そこは私も大人。
「あのね、Aさんはマルチ商法やってるから・・・気を・・・つけてね・・・」
とそっと助言するにとどまった。
本当はハラワタが煮えくり返っていたし、素直なNを標的にしたAさんも許せない。
しかしそれが勧誘の手口なのだ。
私のように何を言っても反論しかしなさそうな人は端から相手にしない。
大人しく素直、そんな人間の心の優しさに漬け込むのがヤツらの手口だ。
だからNには非はないのだが、やはりどうにも納得いかなくて
Nの両頬に渦巻き、おでこにはバカと油性マジックで書いてやろうかと思ったが
なんとか思いとどまった。
結果的に友人Nはネズミとしてひっかかることもなく事なきを得たわけだが。
聞くところによると、わずか数十人のちいさな会社の中で
何人もの社員を勧誘し、セミナーへ連れて行ったり商品を買わせたりしているらしい。
別の同僚も、大して仲良くないのにいきなりタイカレーを食べに行こうと誘われたり、
セミナーに誘われたが断った途端手のひらを返したように冷たく当たられて
肝を冷やした同僚もいる。
ある日ふと、社内のおじさんがそのネズミ講メーカーのハンドクリームを使わされており
何もしらないまま買わされたんだと気づいた私は、心底気の毒に思った。
見境ないとはこのことだ。
そもそも彼女は、会社の人間などクズだと考えているような節があるらしく
しばしば言動にはそれが見てとれる。
珍しくAさんが仕事に関係ない話を提供してきたので、
それに乗って会話を始めると、もう5分後には能面のような顔つきに変わっており
更に調子に乗って誰かが話を続けようとすると
「忙しいからそれどころじゃない」
とナイフでひと突きされたりすることも珍しくない。
しかしそれが一点、商売につながるかもしれないという期待を抱くと
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実際セミナーや勧誘の誘いに乗っている間はかなりAさんと親密にしていた同僚が、
お金が続からないからと誘いを断ったとたん、
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今だにその二人は口もきかないし、周囲も暗黙の了解で気を使っているのだが
元凶は全部アンタ、Aさんのせいだよという気持ちがあるため、
どんなにAさんが他で良き行いをしたところで、特別な感情も湧いたりしないのである。
たまに彼女の机の上には、ピラミッド状に名前が書かれた名簿のようなものが置いてあり
ヒィィーーくわばらくわばら、と背筋が凍る思いをしている。
基本的にネズミさんの商売があまりうまく行っている様子はなく、
精神状態が非常に不安定なのは見てとれる。
会社で人とのコミュニケーションも避ける傾向にあるのだが、
深層心理のさみしんぼが影響しているのか、ものすごく荒々しい態度で挑んできたり
むしろ周りの人の注目を浴びるような大きな雑音を出したりしてくるのでタチが悪い。
人とかかわりたくないら徹底的に貫いてくれたらありがたいものなのだが、
突然カッと目を見開き
「私プライベートはすごく充実してるの!」
と大きな声で宣言したりするそうなので、もうどうしていいのかわからない。
私は今、そんなAさんと同じフロアで働く環境になってしまったので、
毎日負のオーラを感じながら、それでもこうなったらネタにするしかないと
完全にイッっちゃってるAさんを観察しつつほくそ笑んでいる次第である。
近くで見るとそのイっちゃってる具合もかなり臨場感があり愉快。
自分のネズミさんたちにお手紙を書いている姿もよく見かけるが、
便せんにびっしりとアリを敷き詰めたような細かい文字が並んでいる。
あれが全部勧誘の内容なのかと思うと恐怖心すら感じてしまう。
以前ちらりと聞いた話では
「有名芸能人も芸能活動だけで食べていけるようになるまでは
こういう活動をして生計を立てている人が多い」
という内容のことを話していたそうだ。
こういう活動とはもちろんネズミ講のことなのだが、そんなわけない。
そうやって騙されてのめり込んでいったのか・・・
と思うと、誰よりもあんたが一番素直でバカ正直だよ、と同情すらしてしまう。
これがネズミ講じゃなくて宗教だったなら、
今頃100万の壺を5つは買わされていたであろう。
化粧品も多く扱っているネズミメーカーらしいのだが、
その化粧品の性能はAさんの顔色から推測するに、優れていないことは想像に難くない。
彼女のザラリとした肌の質感を見るたびに、
Aさんの心の問題の大きさを感じずにはいられいし、
なんとも切ない気持になったりもするのである。
私は別にネズミ講がいいとか悪いとかそんなことはどうでもいい。
その人の人生だから好きにすればいい。
しかし頼むから私や私の大切な人に関わってくれるなよ、切に願うのみ。
ネズミであろうが宗教であろうが、それがその人の心のよりどころで
すがっていることで毎日が充実して生きられるならそれでいいじゃないか。
でも他の人を巻き込むべきではない。
そして勧誘という半強制的なシステムを用いなければ商売が成り立たない、
ということ自体が不自然であるということに気付かないうちは、
誰が何を言っても無駄であろう。
グレーメタルの棚と同化しつつ、せいぜい頑張っていただきたいものである。
ちなみにこの内容は、本人が読んだら私は爆死するシステムになっている。
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