2009年09月06日
「医師失格」の小さな反響(25) 政治評論家 本澤二郎
<野島医学博士の指摘>
人生は偶然が重なるものである。たまたまテレビに出演したところ、全国から「見たよ」という連絡が入った。中には手紙を書いてくれた人も現れた。「23年ぶりに会えた」という、もう老人になった元銀行員もいた。
埼玉県川口市の荒船君からは電話があり、「会いませんか」と声をかけてきた。喜んで応じた。彼は元自民党代議士の秘書を長く務めた明るい青年だったが、今は40代と思われる。正文のことも知っているらしく「いい人に会わせたい」という。その場所が同市戸塚にある超ミネラル岩盤浴「岩の力」だった。
人生は偶然が重なるものである。たまたまテレビに出演したところ、全国から「見たよ」という連絡が入った。中には手紙を書いてくれた人も現れた。「23年ぶりに会えた」という、もう老人になった元銀行員もいた。
埼玉県川口市の荒船君からは電話があり、「会いませんか」と声をかけてきた。喜んで応じた。彼は元自民党代議士の秘書を長く務めた明るい青年だったが、今は40代と思われる。正文のことも知っているらしく「いい人に会わせたい」という。その場所が同市戸塚にある超ミネラル岩盤浴「岩の力」だった。
野島クリニック(東京・港区芝浦)の野島尚武院長である。がん・糖尿・アトピーなど現代病の原因は、生物が健康で生きるためのミネラルの欠乏による、従ってミネラルを体内に送り込むしかない。そうしてがん・糖尿・アトピーを治療して成果を挙げている。ミネラル不足は、農薬と化学肥料万能による野菜・穀物栽培に起因していると決めつける。
筆者は田舎で家庭菜園のまねごとをしている。無農薬栽培と肥料は鶏糞や牛糞である。立派な有機農法だからミミズも活躍してくれている。彼の説明をすぐ理解できた。
驚いたことに、彼は拙著「医師失格」(長崎出版)を千葉市中央図書館で見つけて2日がかりで読破してくれた。
<正直な医師の判定>
周囲にも読ませてくれた。その上で、彼は9月2日東京・王子駅近くの「北とぴあ」で開催した講演会に呼んでくれた。講演会後の食事にも誘ってくれた。そのさい、彼は医師として正文の診断をしてくれた。
正文は不幸にして、大学病院の担当医(東大医学部出身の教授・助教授)によってCTとMRI撮影、さらに脳血管撮影など一通りの検査をしたうえで「脳腫瘍」と断定した。腫瘍の病状の速度は遅い。入院1週間後の手術と決めた。そのさい、2年足らずの命とも伝えられた。医療に無知な父親はうろたえてしまった。
野島医師によると、こんな悪どい誤診も珍しいという。「熱があるのだから、まず感染症(脳膿瘍)を疑わねばならない。常識である。どうしてこれがわからなかったものか。医師としての常識がわかっていない。普通は予想出来ないことだ」と担当医を断罪した。
正文は入院直後から異変続きである。歩けず便所に行くことが出来なくなった。ものすごい頭痛にもかかわらず、医師は痛み止めを服用させるだけだった。入院数日後にギブアップしてしまった。
正文は殺人列車に乗せられたようなものだった。彼の命がけの悲鳴に、医師・看護師も応じてくれなかった。脳はバイ菌で膨れ上がっていたというのに、である。こんなひどい殺人治療は戦場でもないかもしれない。遂に瞳孔が開いてしまった。この場面で二人の脳外科医は、初めて誤診に気付いたのである。全てが手遅れである。
こんな不幸が、将来ある27歳の若者にあっていいのだろうか。この辺の詳細を後に同じ病院の善良な医師が教えてくれて愕然としてしまった。重大な犯罪ではないだろうか。
<正文の担当医は医師失格>
野島医師は「なぜ刑事事件にしなかったのか」と指摘してきた。医師としてあるまじき行為というのである。
実を言うと、かの善良な医師は正文と同じ運命をたどる青年を、その後に同じ大学病院で目撃した。「本澤君の二の舞になる」と叫んで、手術を急がせて失敗を食い止めた。正文が別人を救ったのである。ということは、正文の担当医は失敗の教訓を全く学んでいないことになる。まだ繰り返しているかもしれない。
「その医師は今どうしているのか」と問いかけてきた野島医師にとって、正文の担当医は正に医師失格というのである。「医師免許はく奪が相当」というのである。同じ医師でも、正直な医師にかかると、医療ミス(過誤)は明解に分析可能なのだ。
医師のかばいあい、隠ぺい、嘘は人倫に反するものである。最高学府を出た面々には、血税も投入されている。それでいて人間性がまるでないのである。
<野島医師の叫び>
西洋医学を学ぶことで医師になれる日本である。大敵はがんである。現代病の最たるものである。
これに西洋医学は高額な高度の医療機器を駆使してがんを発見する。ここまではいい。後はメスで摘出するだけである。摘出しても転移を食い止められない。また手術である。この間、副作用のある抗がん剤と放射線の治療だけである。これでは治療はできても、病気を治癒することはできない。病人に変化はない。
なぜ現代人はがんが多発するのか。ここを解明しないからである。がんに無抵抗な弱い細胞、免疫力のない現代人に根源的理由・原因がある。
野島医学博士は食事・野菜など食べ物にある、と断定する。化学肥料と農薬による食糧供給にある。ミネラルのない食事が体の免疫をなくしている。ミネラルを補充することでがんを退治している。かなりの効果が出ているという。
これを日本医師会や政府機関に訴えている。だが、関係者は無視している。治験しようという姿勢さえ見せない。なぜなのか。
<医師の無知と利権>
「医師は人殺しをして金もうけしている」と叫んでいる人物がいるが、治せないがん治療は正にこれである。筆者は友人のアドバイスを受けて野島医師が使っているミネラル水の分析を取り寄せた。昔は微量の元素を解明する装置がなかったが、今はICPというすごい機器が出来ている。
それが日本食品分析センター(財団法人)にある。そこでの分析表である。野島クリニックの「がん・糖尿・アトピー110番」に患者は藁をもつかむ心境で駆け込んでいる。正文どころか、我が家全員がミネラル不足解消に取り組んでいる。それにしても、せっかくの研究と治癒をまともに対応しない医学界とは何なのか。
医療官僚と医師会と医療・医薬メーカーという利権の構造を破壊する必要があるのかもしれない。ミネラルと人間細胞の関係などは、容易に試験ができるはずである。
政治は覚醒したが、医学界の覚醒はまだのようで悲しい。
2009年9月6日19時00分記
jlj001 at 18:47 