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リレートーク 横浜中華街と私

リレートーク

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第3回、リレートークは広東料理の名店「聘珍樓」代表取締役の林康弘さんです。あらゆる横濱中華街サポーターへのハートフルな想いが伝わる楽しいお話が伺えました。
※インタビューは2004年12月に配信された当時の内容です。

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1910年明治末年関帝廟

近年は、いろいろな街できっちりとプロデュースされた、完成度の高い楽しいスポットがどんどん増えていますね。例えば、南プロバンス風のおしゃれなショッピングモールだとか…まるで映画の世界のようにしっかりプロットを組み立てて作ったテーマパーク的なスポットがあります。それらのダイナミックでドラマチックな演出にはやっぱり胸が踊りますから、ゲストの心をつかむのでしょう。

そんな風に、大きな組織力でプランニングしたスポットがウケている時代に突入しても、横濱中華街が皆さんに喜ばれ続けているのは何故だろう…とよく考えます。それは、横濱中華街が放っているリアルさ、いわば筋書きを組み立てる必要のないドラマティックなムードのせいなのだろうと。きっちり仕掛けを施したテーマパーク的スポットでも表現できないもの、それは“本物の質感"なんです。そこに住んで、暮らして、働く者たちのリアルライフが醸し出す空気感。自分たちの街を愛して、自主的に無償で一生懸命に街を盛り上げている地元パワー。こうしたものが、街を訪れてくださる皆さんにも伝わるのだと思います。それが“私も横濱中華街にコミットしたい!"と思ってくださる横濱中華街ファン、つまりサポーターを増やせた要因ではないかと思うのです。そしてそのサポーターの皆さんも含めて、すべての人が日々、中華街での“原風景“をつくってくれているのだと思います。

もうすぐ春節燈花も始まって、横濱中華街はお祭りムードで満たされます。横濱中華街のお祭りといえばやはり“春節"です。もう春節は横濱中華街のお祭りというよりも“横浜"、ひいては“日本"のお祭りと言ってもよいと思うのです。僕は「春節は日本11大祭りの一つです!」って勝手に呼んでるんですけど(笑)。なにしろ、10大祭りの一つと比較してもひけを取らないくらい人気があって、しかも人が集まるし、話題を呼ぶお祭りですから。

関帝廟もそうです。あれは観光資源として作ったワケではなくて、基本的に信仰者からの要望で昔からあったものです。現在はどうなったかといいますと、もちろん信者の方には喜んでいただき、新たに日本の方にも好評をいただいています。日本人は多信教ですから、お参りされるうちの一つにしてくださったのではないかと。なかには高額なお賽銭を置いていかれる方もいて…、ということは、きっと関羽さまをお参りしてご利益があったのでしょうね。最初は華僑の財産として建てたものでしたが、最終的には日本の財産になったのではないかと思うと、お役に立てたようでうれしいです。このように、春節や関帝廟のように皆さんから“喜んでもらえる要素"が横濱中華街に増えることが、街の財産なのでしょうね。

来年春に、横濱中華街のエリアに新しく“媽祖廟(まそびょう)"という建物の建設が始まるのですが、これもまた信仰者のためのもので、海を守る女神様を奉るものとして港の方角に向けて建てられる予定です。日本は海に囲まれた国ですし、特に横浜は海の街ですから絶好の神様です。ここもまた、皆さんに愛される場所になればいいなと思っています。

次回も引き続き、林康弘さんのお話をご紹介します。子供の頃に過ごしたお正月の楽しいエピソードを伺いました。どうぞお楽しみに。

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