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【第10回産経志塾】政治評論家・屋山太郎氏 許されぬ「出たとこ勝負の発想」
2011.8.17 07:45
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首相は閣議で決まったわけでもないのに、記者会見で脱原発と表明。後の閣議で、個人の考えと説明したが、これは独裁者の発想。議会制民主主義が何なのかを分かっていない。
東日本大震災の復興の中での問題は原発。日本の技術は優れていて、本気で作ったら、最高の原発ができる。首相の話だけを聞くと、世界中が脱原発と思うが、そうではない。イタリアとドイツはもともと補助的にやり、足りないものをフランスから買っていた。フランスやイギリス、東南アジア、中国、ロシアなど原発推進派は8割くらいある。
日本は当分の間は原発はこりごりという雰囲気になるが、周辺国は原発を作り続ける。日本から原発がなくなれば安全と思うのは間違い。中国で原発事故があればすぐに影響を受ける。例えば、ダチョウが砂の中に頭を突っ込み何も見えないから安全と思うようなもの。日本の脱原発は「ダチョウの平和」だ。
日本は最高のものを作れる知識と技術がある。安全と評判になるものを輸出して、世界中で事故を起こさないようにしてもうける。首相みたいに原発がなくても何とかなるだろうという意識で、国民を賭けに巻き込むようなことは政治として許されないというのが私の結論だ。
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