有名なコピペ(というか昔ながらのジョーク)に、 「女=悪の証明」というものがある。
女=悪 の証明
女は時間と金がかかる(girls require time and money)ので
Girl = Time × Money ・・・(1)
時は金なり(Time is Money)という諺によると
Time = Money ・・・(2)
(2)を(1)に代入すると
Girl = Money × Money
ここで、金は諸悪の根源(money is the root of all evil)だから
Money = √(Evil)
したがって
Girl = √(Evil) × √(Evil) = Evil
女=悪 (証明終)
この証明の面白いところは、
「一見筋が通っていそうで実は筋が通っていない、でもちょっとは筋が通っている」
という「桃屋のラー油理論」的な部分である。
時間と金がかかる → Time × Money
金は諸悪の根源 → Money = √(Evil)
ということわざによる変換が、数学的思考から少し外れていて面白い。
すべてローマ字に置きかえると、
A=B の証明
仮定より、A= a × b ・・・(1)
仮定により、a = b ・・・(2)
仮定により、b=√B・・・(3)
(2)を(1)に代入すると
A = b × b
これに(3)を代入すると、
A = √B × √B = B
A=B (証明終)
ということになり、すべて仮定で成り立っている。
それはつまり、仮定が示された時点でこの証明は既に終了しているも同義である。
そこで、ことわざからの引用であたかも証明をしているかのように見せかけているのである。
当然、仮定がすべてである証明がまともであるはずがなく、この証明の恐ろしいところは、
「金と時間がかかるものはすべて悪である」
という世界の真理のようなことを証明してしまっていることである。
たとえばスポーツ、パチンコ、ゲームなど、ほとんどの娯楽は悪である、と。
究極的には、人間が生きていること自体が悪ということも言えてしまうのではないか。
本当の意味での悪魔の証明は、「女=悪の証明」なのかもしれない。
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