ゲストさんログイン

統合検索

連日更新!スポーツ総合サイト

WBCの日本のボイコット100%腰砕けに終わる

「強硬姿勢を貫いているけど、本当にボイコットなんてできるのか」

 球界関係者の間でこう言われているのが2013年に開催予定のWBC主催者側に対する日本の反応だ。

 現在NPB(日本野球機構)は、選手会と歩調を合わせ、代表チームのスポンサー権やグッズ権、大会収益配分の上積みなどを主催者側に要求。条件が改善されなければ「WBCへの不参加も辞さず」という強気の姿勢を見せている。

 日本はしかし、水面下で「出場せざるを得ない窮地に追い込まれている」という。その理由のひとつが、前回大会準優勝の韓国の「不穏な動き」だ。

 日本は韓国野球委員会(KBO)と結託して主催者側に不平等な収益配分の改善を訴えようとしているが、韓国は表向き日本と連携するように見せかけ、実際はWBC側に擦り寄り始めているという。韓国の野球事情に詳しい関係者はこう話す。

「韓国が収益配分に不満を抱いていることは事実ですが、仮に日本がボイコットすれば、その分優勝の可能性が高くなる。国威発揚が何より優先なのです。そんな事情を知ってか、このところWBC側は強硬路線の日本をよそに、韓国との連携を強めようとしている。収益配分を上げる計画もあるというし、今後韓国でのWBC開催もちらつかせている。そうなれば韓国は断る理由がなくなり、日本は孤立するのです」

<韓国の思惑とメジャーの圧力>

 さらにWBCの母体でもあるMLB側も、仮に日本が強硬姿勢を崩さないようなら、あらゆる手段を講じて嫌がらせをかける可能性があるという。

 例えば、日本プロ野球を経ない高校生らのメジャー移籍を拒む「日米間の紳士協定」を破棄することもそのひとつ。仮にそうなれば、日本の高校生や大学生が一気にメジャーを目指すこともありえる。日本のプロ野球界にとって死活問題になりかねない。

 加えてメジャーに比べ期間が長いFA取得期間を短縮しろと圧力をかけられるかもしれない。

 というより、WBCでどこより盛り上がり、熱くなったのが日本。普段、野球を見たこともないような連中まで、日の丸を振って大騒ぎだった。そんなファンを敵に回してまで、日本がWBCをボイコットするはずがない。いくら強硬姿勢を見せたところで、腰砕けに終わるだけなのである。

(日刊ゲンダイ2011年8月16日掲載)


コメント / 簡単コメント | みんなのコメントを見る(81)

関連ワード:
WBC  韓国  高校生  プロ野球  はしか  

スポーツトピックス

関連ニュース:WBC

スポーツ写真ギャラリー

関連商品

Yahoo!ショッピング

野球アクセスランキング

おすすめ情報