'11/8/18
三隅火電復旧に1カ月 中電
中国電力は17日、トラブルで運転停止した三隅火力発電所(浜田市)の復旧に1カ月程度かかるとの見通しを明らかにした。損傷した配管を交換、溶接するため。運転再開は早くても9月中旬以降の見込み。電力需給が逼迫(ひっぱく)している関西電力へ、電力融通を拡大するのは困難となった。
関電は火力の堺港発電所(堺市)2号機が運転を停止し、「いただける電力はいくらでもいただきたい」状態。中電は今月は72万キロワットをめどに電力融通を続けるが、「融通の上積みに応えられる状況ではない」としている。
中電によると、損傷したのはボイラーとタービンを結ぶ直径86センチの配管の溶接部分。重さ約2トンと大型で、交換作業に使う重機の手配や、配管の溶接作業に時間がかかる。作業後に、電気事業法に基づく検査を受ける必要もある。
7月18日に続く今夏2度目となる運転停止について、中電は「他の火力発電所に比べ設備への負荷が大きいため、想定外のトラブルが起きた」と説明している。