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長万部の人気キャラまんべくん、戦争発言で“炎上” 抗議殺到、ツイッター閉鎖

(08/16 21:27、08/17 18:22 更新)

全国から約500人のファンを集めて開かれた「まんべくん」の誕生会=7月31日、渡島管内長万部町

全国から約500人のファンを集めて開かれた「まんべくん」の誕生会=7月31日、渡島管内長万部町

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 【長万部】全国的な人気を集める渡島管内長万部町のご当地キャラクター「まんべくん」が、終戦記念日を前にインターネット上の単文投稿サイト「ツイッター」で行った戦争発言に対し、町に抗議が殺到し、町は16日、まんべくんのツイッターを閉鎖した。

 癒やし系の「ゆるキャラ」として人気を集める、まんべくんのツイッターは、同町出身の札幌市のコンサルティング会社社長(29)が町の許可を得て行ってきた。

 問題となったのは、この社長が14日に書き込んだ「日本の犠牲者310万人。日本がアジア諸国民に与えた被害者数2千万人」「どう見ても日本の侵略戦争が全てのはじまりです」などの内容。

 町によると、同日からネット上で「左翼思想だ」などと批判が相次ぎ、「町の公式見解なのか」などの抗議や苦情が電話やメールで500件近く寄せられた。中には「職員を殺してやる」との電話もあったという。

 町は16日、町のホームページ(HP)で「皆様に大変ご心配ご迷惑をおかけいたしましたことを、お詫(わ)び申し上げます」と陳謝。白井捷一町長はツイッター閉鎖について「さまざま意見がある問題で、町のキャラクターの名で個人的意見を表明したこと自体が不適切だ」としている。

 この社長は「外務省のHPなどを参考にした発言で個人的に間違っていたと思わないが、町やファンに迷惑をかけ申し訳ない」と話している。

 まんべくんのツイッターは昨年10月に始まり、「長万部は遊ぶところはない」などとゆるキャラに似合わない自由奔放な発言で人気となった。

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