柔道の全日本学生体重別選手権最終日は10日、日本武道館で男女各3階級を行い、男子100キロ超級で七戸龍(那覇西高―福岡大)が決勝で内野寛和(国士舘大)を後ろけさ固めで下し初優勝を飾った。
女子48キロ級は世界ランキングの上位者が争った1月のマスターズ大会で準優勝した近藤香(帝京大)が2連覇した。同52キロ級は昨年準優勝の浅海静香(山梨学院大)が初優勝。同57キロ級は1年生の金子瑛美(埼玉大)が2連覇を狙った牧志津香(筑波大)に決勝で一本勝ちした。男子100キロ級は宮崎賢司(桐蔭横浜大)が、同90キロ級は春山友紀(国士舘大)がそれぞれ初めて制した。
190センチ躍動 固めて一本
○…男子100キロ超級は七戸龍が頂点に立ち、同階級で福岡大に初の優勝をもたらした。190センチの長身を生かした豪快な柔道で勝ち進み、決勝も一本勝ち。空手家の父とベルギー人の母を持つ22歳は端正なマスクを崩し、「うれしいですね」と笑みを浮かべた。
9月の世界選手権の無差別級を制した上川大樹(明大)を強く意識している。その上川が出場しなかったため、「目標とする上川に勝っての優勝ではないので、まだまだこれから」と今後の精進を誓った。