手紙:「原発なくして」福島の子ら訴え 内閣府職員らに

2011年8月17日 19時50分 更新:8月17日 20時21分

内閣府や文部科学省の職員に原発事故についてつづった手紙のコピーを手渡す福島県内の小中学生ら=東京都千代田区の衆院第1議員会館で11年8月17日、木村健二撮影
内閣府や文部科学省の職員に原発事故についてつづった手紙のコピーを手渡す福島県内の小中学生ら=東京都千代田区の衆院第1議員会館で11年8月17日、木村健二撮影

 福島第1原発事故の影響を受ける福島県内の小中学生4人が17日、東京都千代田区の衆院第1議員会館を訪れ、子供たちが事故の苦しみをつづった手紙のコピー約40通を内閣府や文部科学省の職員に手渡した。小中学生は「放射能のせいでプールに入れず外で遊べなくなった」「原発はなくなった方がいい」などと訴えた。

 手紙の提出は、子供たちの生の声を政府に届けようと、市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」が企画。寄せられた手紙をまとめた。同級生の転校が相次いでいるという福島県三春町の中学2年、橋本伽耶(かや)さん(13)は「みんながバラバラになるのは耐え難く、悲しい」と話した。福島ネットワーク側は、子供たちの集団疎開も求めたが、国側が明確な回答をせず、参加した小中学生からは「ちゃんと答えてほしい」と不満が漏れた。【木村健二】

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