記事入力 : 2011/08/17 07:47:43
アップルに証拠捏造疑惑、サムスン相手の特許訴訟で
ドイツのデュッセルドルフ地裁は今月9日、アップルの主張を認め、ギャラクシータブ10.1の欧州での販売を禁止する仮処分を決定した。ギャラクシータブ10.1がアップルのiPad(アイパッド)のデザイン特許を侵害したとの主張が認められた格好だ。
アップルは仮処分申請に添付した写真で、ギャラクシータブ10.1がiPadのデザインをまねたと主張したが、写真のうち1枚に捏造の疑いが浮上した。
問題の写真は、iPad2とギャラクシータブ10.1を横並びで比較した写真で、ギャラクシータブ10.1本体の縦横の比率を変え、iPad2に似ているように見せかけた疑いがあるという。
ギャラクシータブ10.1の縦横比は1.46対1で、iPad2の1.3対1と比べると縦長だ。しかし、アップルが提出した写真では、ギャラクシータブ10.1の縦横比が1.36対1となっている。
もしアップルが捏造写真を故意に提出したことが判明した場合、資料の信頼性が損ねられ、裁判所の決定に大きな影響を与えるとみられる。ドイツの特許専門コンサルタント、フロリアン・ミュラーは「アップルが実際とは異なる写真を証拠として提出したことは、今後の法廷闘争で致命的な要素になる」と指摘した。
李仁黙(イ・インムク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) 2011 The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>