アップルに証拠捏造疑惑、サムスン相手の特許訴訟で

 米アップルがサムスン電子のタブレット型パソコン「ギャラクシータブ10.1」の欧州での販売禁止を求める仮処分申請をドイツの裁判所に提出した際、証拠が捏造(ねつぞう)された疑いがあることが、米IT専門メディア「PCワールド」などの報道で16日までに分かった。

 ドイツのデュッセルドルフ地裁は今月9日、アップルの主張を認め、ギャラクシータブ10.1の欧州での販売を禁止する仮処分を決定した。ギャラクシータブ10.1がアップルのiPad(アイパッド)のデザイン特許を侵害したとの主張が認められた格好だ。

 アップルは仮処分申請に添付した写真で、ギャラクシータブ10.1がiPadのデザインをまねたと主張したが、写真のうち1枚に捏造の疑いが浮上した。

 問題の写真は、iPad2とギャラクシータブ10.1を横並びで比較した写真で、ギャラクシータブ10.1本体の縦横の比率を変え、iPad2に似ているように見せかけた疑いがあるという。

 ギャラクシータブ10.1の縦横比は1.46対1で、iPad2の1.3対1と比べると縦長だ。しかし、アップルが提出した写真では、ギャラクシータブ10.1の縦横比が1.36対1となっている。

 もしアップルが捏造写真を故意に提出したことが判明した場合、資料の信頼性が損ねられ、裁判所の決定に大きな影響を与えるとみられる。ドイツの特許専門コンサルタント、フロリアン・ミュラーは「アップルが実際とは異なる写真を証拠として提出したことは、今後の法廷闘争で致命的な要素になる」と指摘した。

李仁黙(イ・インムク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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