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市民の政治参加を望まないマスメディア

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通信記者と新聞記者の違い


上杉:ニューヨークタイムズが原発の記事を出した。その記事を朝日新聞が取り上げた。「(事故の)情報がすぐ伝わらなかった。そのおかげで多くの被曝者を出している。」と、ニューヨークタイムズが報じていると、報じている。はじめてやっと報じたんですが、良く恥ずかしくないなと。自分達が取材できないことをみすみす宣言しているようなこと。

それは、3月から、日隅さんや木野さんが東京電力会見で追求して言わせてきたこと。それをIWJやニコニコは生放送していて、みんな知っていること。朝日の記者も他の記者も、わざわざニューヨークタイムズの権威を借りなくても、同じ日本人でフリーのジャーナリストがこういう取材をしていて、会見でこう言ってたよって書けばいい。それをやらない。そうすれば何千人も記者を抱える必要はなくなる。

あと、日本だけが、通信記者と新聞記者がごっちゃになっている。今日本の新聞社やTV記者がやっていることは、海外では通信記者の仕事。ワイヤーサービスメンタリティと言って、発表したものをそのまま報じる。それは重要な仕事なんですが、ジャーナリスト、特に新聞記者の仕事は、それから先に、そのニュースにどんな意味があるのか、何が隠されているのか、という事を取材して提示するのが新聞記者の仕事。

海外では新聞記者と通信記者は職業が事実上違っているんですが、日本では全員で通信記者をやっている。だから新聞記者がいなくなってしまっている。だから、新聞記者と通信記者を分けるという世界中でやっているシステムを導入すれば解決すると思います。

最後に一言



日隅:あきらめないでほしい、という事ですね。TV・新聞に絶望しても、あきらめないで、まず一歩踏み出すことをやってもらいたい。最近言っているのが携帯電話にマスコミや官庁の電話番号を登録して、何か問題があるなと思ったらすぐに連絡する。沢山の人がやれば、対応せざるをえなくなる。まずは動くことをあきらめない。今は本当に大きなチャンス。これを逃さないで、社会が変わること。(震災で)これだけ大きな犠牲を払ったんだから、犠牲に見合うだけの成果を獲得しなければならない。そうしないと犠牲になった人に申し訳ない。我々が、無理だったから亡くなった人やこれから大きな被害で苦しむ人が増えるわけです。その人達のためにも頑張りましょう。



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