(cache) 奇妙な韓国の言いがかり - 軍事評論家=佐藤守のブログ日記

■軍事を語らずして、日本を語るなかれ!!■

2011-08-18 奇妙な韓国の言いがかり

■奇妙な韓国の言いがかり

野田財務相が野党時代に「Ａ級戦犯は戦争犯罪人ではない」という質問主意書を提出した事に対して、韓国外交通商省報道官が「過去の日本帝国主義の侵略の歴史を否定しようとする不適切な言行であり、日本政府が首相談話などを通じて明らかにしてきた公式な立場とも異なる」と批判、その上で「韓国政府は日本の責任ある政治家が“謙虚な姿勢”（“”は筆者）で歴史を直視することを促す」と批判したそうだが、へそが茶を沸かすとはこのことだろう。

韓国語で謙虚とは「겸손」と書くらしいから言葉はあるらしい。日本語では「控え目で、つつましいこと。へりくだって、すなおに相手の意見などを受け入れること」とされ、「謙虚の“謙”は、下へ下へとへりくだる、“虚”は、一番下から宇宙の全部をプラスに受け入れるという言葉で、神様の表現という意味」だとも解説されている。

反対語の「傲慢」は「高い自尊心、他人より重要、魅力的になりたいという欲望、賞賛をそれに値する者へ送ることの怠慢、過度の自己愛などを指す」とされるが、韓国語にも「오만」とあるから報道官は「겸손」と同様理解はしているのだろう。

しかし、彼自身を含めて、彼らは韓国の近代史を全く理解していないらしい。野田氏の意見が「過去の日本帝国主義の侵略の歴史」を否定するというが、当時「韓国」は存在していなかった。あなた方の祖父母方も「大日本帝国の国民」だったのである。

つまり、あなた方も“侵略者”の仲間だったのであり、中には「日本国民」という肩書（武器）を使って、満州でもシナでも、相当あこぎな商売や暴力行為を振るって、満州人初め、大陸人からひんしゅくを買っていた歴史を忘れてはなるまい。

“従軍慰安婦”問題始め、品性にもとる行為を平然と行ったのは、日本国民という肩書を持ったあなたのご親戚だったことを自覚すべきだろう。

韓国のジャーナリストが、日本の統治36年など大陸の1000年の支配というＤＮＡに比べると比較にならないといったが、その大陸でさえも韓国人の傲慢さを批判している。あの“大陸人でさえも”である！

2008年のことだから報道官はお忘れかもしれないが、当時中国で嫌韓感情が大きな広がりを見せたことがあった。

ネット上に「パクリ本家の中国」以上に「韓国が中国の歴史や文化をパクろうとしている」との書き込みが連日溢れ、新聞までが報じるので、それを危惧した駐中国韓国大使がコメントを出すまでになった。

そこで「朝鮮日報」は夏休みに中国を家族旅行したコラムニスト氏に「出会ったのは親切な中国人ばかりだった」と書かせ、その理由は「二人の子どもを連れていたため、波風を立てないように謙虚な態度を取り『中国はすごいですね』などと相手をたてる発言をしていたため」と紹介。「韓国人が品質の悪い中国製品、ニセブランド製品のイメージで中国全体を捉え、馬鹿にするような傲慢な態度が中国人の嫌韓感情を招いているのではないか」と指摘した。

報道官だから自国の過去の資料を調査してみるがよい。

今朝の産経は「主張」欄でこれを取り上げているが、なんとなく迫力に欠けるのは、どこかに同じ世代としての共通の近代史観があるからではないか？

再度いうが「謙虚」とは「マイナス無限大の立場から、神様の光一元の表現のすべてを無限の感謝で受けること」で、反対に「傲慢な心」とは「与えられるものに何の価値も見出せずに、自分勝手な考えで拒絶し受け損なう心で、神様の大恩を忘れて、何でも自分の力だと錯覚する心」だとされている。

その例として「人間が“自分の力で何かをしている”と思っているとすれば、それは傲慢で鼻持ちならない醜い姿でしかないのです。人はそれぞれ自分の心の器を持っていて、その心の器に入るだけのものを受け取っているのです。謙虚な心というのは、口の広い何でも入る無限大の器です」と書かれている。

つまり「傲慢な心というのは、口の狭いがらくたの一杯詰まった小さな器」であり、「何でも自分の思い通りにしようとする高慢な我の心」というべきだから、今回の報道官の方こそ「겸손」であるべきだろう。

私が知る限りの韓国の友人には、こんな輩はいない。多分我が国同様、政界とメディア界が一種異常な集団の集まりではなかろうか？

勘ぐれば、韓国に今頃このような過去の資料を提出して、野田氏を不利に導こうとした、反野田派の産経以外のソウル駐在メディア関係者がいたとしてもおかしくない。あまりにも唐突すぎて不自然だから・・・

軽佻浮薄なＴＶ情報だけを見て、日本=猿の惑星、日本人=エロティックアニマルだと誤解していた世界の人々が、3・11の被災地で、今までメディアに取り上げられなかった東北の人々の中に日本人の真の精神を見て感動した。彼らは日本の報道で間違った印象を抱かされていたのである。

韓流だか菅流？だか知らないが、そんな虚像に踊らされている日本人の姿は実像ではない。今回もまた「村山談話があるのだから…」などと韓流びいきになっていては、真の友好は芽生えまい。

その点で、今回の韓国による≪いわれなき批判≫は徹底的に潰さねばならないと思う。案外、捕えてみれば“わが子なり”に終わるかもしれない。

韓国の政府関係者には、他国の領土に軍隊を駐屯させている現在の韓国の方を、国際的常識的には「侵略主義者」ということを忘れないでほしい。