2011.02.11 Friday
「県立高校共学教育の充実を求める会」の会報が届いた日に「男子校芸人」が放映
戦後、高校の共学化政策に対抗(!?)して、宮城県ではかなりの長い間、公立高校で別学が続いている時代が長かった。私たちアラフィフ(50代周辺)では宮城県で高校時代を過ごしたものの大半が私も含めて男女別学で過ごしたのではないだろうか。
いろいろと紆余曲折があったものの、宮城県は全国的にもかなりスローなペースで共学となった。これまで、共学化をすすめる市民団体の一つである「県立高校男女共学化の着実な実現を求める会」が、形は一応共学化された今、その活動の目的を明確にするため「県立高校の共学教育の充実を求める会」に改め、このたび総会を開催した。
入学の門戸は広がったものの、「施設設備、教師の意識、生徒数の男女の偏りなど共学の意義が実現できているとは言えない(総会での代表幹事挨拶文より)」とあったように、共学されて4年たった仙台二高でも女子の割合は3割台に留まっている。ちなみに仙台二高では共学化して偏差値が高くなったということもあるようだ。
さて、この総会報告が届いた同日、私の大好きなテレビ番組のひとつである「アメトーーク」で「男子校芸人」が放送された。
出場芸人はバカリズム、オードリー若林、サンドウィッチマン、ピース又吉、ザブングル松尾、U字工事。
別学が長かった仙台市出身のサンドウィッチマンがどちらも出演して、仙台市営バスや仙台市工業高校(市工)の話題が出たりしたことは、ご当地の者として嬉しかったのだが・・・ちなみに、サンドウィッチマンの出身校は仙台商業高校でここも2009年から共学化されている。
特になるほどなるほどと、同感したところは、今回出演している芸人さん、他のアメトーークでの「人見知り芸人」「気にしすぎ芸人」とかなりかぶっているところ。
(高校男子にしてみれば、興味があるのが「女子」の時期に、女子のいない)偏った環境ににおかれることによってコミュニケーション能力の欠落した人間が生まれるという持論を展開したバカリズムさんの言葉になるほど、そんな因果関係もあるかなぁと頷いた。
特にオードリー若林さんの「自分は中学から高校まで男子校だったから、小学校6年生の女子が周りにいた環境から19歳という完成された女性が突然周りにいるというギャップを感じた。思春期の女子はわからない。」という感覚となってしまうんだとこれまた頷いた次第。
私自身、高校大学(そしてその後の職場の環境も)女子校だったから、同じように中学3年生以降の男子が身近にいなかったある意味「偏った環境」だったのかなとも思う。
普通にいろいろな人が身近にいて、ともに生活していくことによって、普通にコミュニケーションをとることを学ぶ。そうすれば「ギャルなんか鬼に思う(オードリー若林)」ということはなくなるのかもしれない。
深読みをしすぎているのかもしれないが、「県立高校共学教育の充実を求める会」の会報が届いた日に「男子校芸人」が放映されるというのも、これまた不思議なご縁を感じてしまっている。