記事入力 : 2011/08/18 08:36:19
李承晩元大統領の銅像、南山に再び建立
韓国自由総連盟(パク・チャンダル総裁)は17日、会員からの寄付金で李元大統領の銅像を自由総連盟広場(ソウル市中区奨忠壇路)に建立し、25日に完工式を開催すると発表した。銅像の制作は完了しており、現在は基壇と周辺の造景工事が行われている。
李承晩元大統領の銅像は、1956年に南山(現在の南山噴水台付近)に建立されたが、4・19革命(不正選挙に端を発した民衆デモ)で同氏が独裁者と糾弾され、辞任に追い込まれたことから、タプコル公園(ソウル市鍾路区)の銅像と共に、60年に撤去された。
銅像はソウル・光化門広場にある朝鮮王朝第4代国王・世宗大王像を手掛けたキム・ヨンウォン弘益大学美術学部教授(64)の作品で、青銅製で高さ3メートル。基壇は高さ2.2メートルで、花こう岩を使用している。
李承晩元大統領は大韓民国の基礎を固めた「建国大統領」だが、独裁者のイメージが強く、完全な形で残っている銅像は韓国国内に4点しかない。李元大統領が暮らしていた梨花荘(ソウル市鍾路区梨花洞)と培材高校(ソウル市江東区高徳洞)の校庭、国会本館中央ホール、かつて大統領専用の別荘地として使用されていた青南台(忠清南道清原郡)広場にある。
「建国大統領李承晩博士記念事業会」のキム・イルジュ事務総長は「銅像の建立が、建国大統領の功罪を正当に評価する契機になれば」と期待を示している。
李錫雨(イ・ソクウ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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