SHADOWRUN スペック
戦略性を重視した頭脳戦がアツイ!
写真1 『Halo(ヘイロー)』シリーズをはじめ、数々の一人称視点のシューティングを発売してきたマイクロソフトがお届けする、新機軸のファースト・パーソン・シューティング(FPS)。『Shadowrun(シャドウラン)』がこれまでのFPSと大きく異なるのは、従来の銃器に加えて、古代魔法と先進テクノロジーによる攻撃などを可能にしている点。攻撃手段の組み合わせによって、戦果が大きく違ってくる。また、Xbox 360版とWindows Vista版とによる最大16人のクロスプラットフォームでの対戦を実現したのも本作の特徴。ここでは、オンライン対戦に特化した『シャドウラン』の魅力に迫る!

Chapter1・基礎編

Chapter2・応用編

Chapter3・実戦編

『シャドウラン』のバックグラウンド
『シャドウラン』のバックグラウンド
 

 舞台となるのは、2031年のブラジル・サントス。近郊の古代遺跡より発掘された"アーティファクト(人工の遺物)"を巡り、遺跡の守護一族である"リネージ"と、世界企業の"RNA"が壮絶な戦いをくり広げることになる。本作は、1989年に北米で発売され、いまなお根強い人気を誇るテーブルトークRPGの世界観をベースにしている。

 
『シャドウラン』のバックグラウンド
   
  ↑北米では『シャドウラン』の世界観をもとに、数多くの小説やゲームなどが作られ、詳細な世界観が構築されている。  
『シャドウラン』のバックグラウンド
   
  ↑"シャドウラン"とは、高額な報酬と引き換えに請け負う非合法活動、つまり影の仕事を意味する。  
『シャドウラン』のバックグラウンド
古代遺跡の秘宝を巡る戦いがいま始まる!
Chapter1・基礎編 銃器と魔法の組み合わせなども選べ、"知恵比べ"の要素が強くなっている本作。ここでは、そのシステムを紹介。
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組み合わせにより多彩な攻撃が!! 写真9
 攻撃にあたっては銃器を標準装備したうえで、マジックとテックから同時に3つまで持つことができる『シャドウラン』。つまりこれらをどう組み合わせて使用するかによって、戦いかたの幅が大きく広がることになる。組み合わせによっては、武器の効果が2倍にも3倍にも大きくなるというわけだ。また、プレイヤーキャラとして選べる種族も4つあり、それぞれ属性が異なるために、どの種族にどのマジックやテックを組み合わせるかも、重要ポイントになる。  
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攻撃アイテム 『シャドウラン』のキモとなる、3タイプのアイテムを紹介。アイテムの効果を覚えることが、強い戦士への近道だ。
武器・FPSの基本で敵を一掃せよ マジック・古の魔力で敵を殲滅する テック・近未来兵器が威力を発揮
 FPSの標準装備とも言える銃器は、『シャドウラン』でも攻撃の要。ピストルやサブマシンガン、ショットガンなど9種類を用意。初期装備はピストルとグレネードで、あとはゲームを進めるごとに購入することになる。  マジックには、テレポートや死んだ仲間を蘇らせるリザレクトなど、攻撃補助系や防御系の7種類がある。マジックは使用するごとにエッセンスを消費するので、むやみに使えばいいというものでもない。  最新のテクノロジーを駆使したテックは5種類を用意。空を飛翔するグライダーや、敵の位置を捕捉するエンハンス ビジョンなど、攻撃補助系のアイテムが多い。なかには、マジックの威力を相殺してくれるようなテックも!
ピストル   テレポート   グライダー
↑最初の段階で使用可能なピストル。12発装填できる。当然のことながら攻撃力はあまり高くない。   ↑壁などをすり抜けて敵を攻撃する。この魔法があるだけで、攻撃の幅は大いに広がることになるだろう。   ↑大きな翼で上空を飛翔できる。上から敵を攻撃したり、どこに敵が隠れているか、探るのに適している。
サブマシンガン   ライフツリー   エンハンス ビジョン
↑購入金額は500と、比較的安価で購入できるだけに、もっとも重宝する武器のひとつと言えるだろう。   ↑フィールドに発生させて、胞子のようなもので体力を回復させる。敵、味方の区別なく効果を発揮する。   ↑スコープで敵の位置を捕捉できる。ある程度近づきさえすれば、壁の向こうにいる敵も察知できる。
キャラクター 本作では、それぞれ能力や特性が異なる4種族から選べる。戦うスタイルによって、種族を使い分けるといいだろう。
ヒューマン エルフ
トロール ドワーフ
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Chapter2・応用編 『シャドウラン』では、最大8対8によるオンライン対戦を実現! ここではその詳細を紹介していこう。
 『シャドウラン』の最大の楽しさは、何と言ってもオンライン対戦! 古代遺跡を守るリネージサイドと世界企業であるRNAサイドに分かれての、最大8対8のオンライン対戦が可能となっている。しかも本作は、あの『Halo(ヘイロー)』のリードゲームデザイナーだったジョン・ハワード氏がゲームデザインを監修。ゲームバランスに3年間を費やしているのだ。遊べば遊ぶほどマルチプレイの楽しさが広がる奥の深いゲームが『シャドウラン』だ。 写真21
写真22 写真23
マップは全部で9種類!
トレーニングを極めるべし!
 オンラインでのマルチプレイに特化した『シャドウラン』だが、充実しているのがトレーニング。教官がレクチャーするという形式で行われるトレーニングをひととおりこなせば、種族の特性から武器の性能まで、しっかり理解できるようになっている。種族や武器の組み合わせが生命線を握る『シャドウラン』だけに、マルチプレイを楽しむまえに、トレーニングを極めておくのは必須。また、トレーニングでは、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)との対戦を楽しめるBOT戦も用意。BOT戦は5段階の難易度にわかれているので、自分のレベルに合わせて腕を磨くのもいいだろう。
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↑トレーニングで腕を磨いて、オンライン対戦することを激しくオススメ。 ↑オンライン対戦に近いゲームプレイが楽しめるBOT戦で自信をつけるもよし。
 『シャドウラン』のマルチプレイで楽しめるマップは9種類。遺跡を思わせるマップからハイテク機器が溢れるマップまで、『シャドウラン』の世界観を彷彿とさせる、バラエティーに富んだものになっている。なかでも大きな特徴は、同じマップでも、対戦人数により"スモールマップ"が用意されている点(3種類のマップで対応)。また、マップによって、攻撃側と防御側が固定されているのも、本作ならでは……と言っていいだろう。
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Chapter3・実戦編 『シャドウラン』の楽しさは、遊んでみないとわからない。エンターブレインの猛者どもが実際に対戦!
Windows Vistaチーム VS Xbox 360チーム
写真29PCゲーム雑誌"LOGIN"のスタッフを中心に、三度の飯よりFPSが大好き(!)という4人の戦士が集結。みなさん目立ちたがりが玉に瑕?
写真30Xbox 360をこよなく愛する(たぶん)という共通項だけを頼りに集まった4人。チームワークのなさが災いをもたらさなければよいのだが……。

『シャドウラン』の魅力を理解するには、実際に体験するしかない!

 あえてストーリーモードを収録せずに、マルチプレイの楽しさを追求することにのみ特化した『シャドウラン』。オンラインプレイに相当の自信を持っているだろうことは、以前北米マイクロソフトのスタッフに話を聞いたときに「ゲームバランスに3年をかけました」と語ったことからもうかがわれるとおり。となると、「これは『シャドウラン』の魅力を理解するには、実際にオンラインプレイを体験してみるしかないかも!」と思うのが人情というもの。そんな編集の切なる願いを聞き届けたのか、マイクロソフトさんが『シャドウラン』のオンラインプレイを体験させてくれることになった。しかも、Windows Vista版とXbox 360版のクロスプラットフォーム対戦という形で!
 そして対戦当日――。PCと家庭用ゲーム機という、異なる文化に身を置くものどうしによる血で血を洗う、異種格闘技ともいうべき戦いの幕が明けた!

 

有効なアイテムを捜して、両チームは一進一退の状態に

 で、各自1時間ほどトレーニングモードをプレイしてからおもむろに対戦プレイへ。まずリードしたのがWindows Vistaチーム。日ごろいっしょに遊ぶことの多いWindows Vistaチームに対して、Xbox 360チームは今回初めていっしょにプレイするメンバーがほとんど。とくにXbox 360チームでは、トロールで守りに入るハズの古屋555が、我慢し切れずに攻撃に打って出て玉砕するなど、ちぐはぐさが目立った。逆に「射撃は苦手なんですよね……じつは」というWindows Vistaチームのミル☆吉村は、同じトロールを使用しながらもミニガンを装備して正面からの打ち合いに持ち込むなど、"役割をわきまえた戦い"に終始した。そして、Xboxチームを震え上がらせたのが、ドワーフを駆る吉田せめんとによるカタナの攻撃。『八つ墓村』(古っ!)にも似たカタナの攻撃に、Xbox 360チームのメンバーはなすすべもなく屠られていった……。
  10戦して10敗といった状況のなかで、Xbox 360チームの活路を開いたのが、見た目に似合わず繊細なマンモス丸谷。対戦に際しては、逐一ひとつひとつのアイテムを試すという、ライター気質の職業病にも似たプレイを披露していた彼は、モンスターを召喚するサモンに活路を見出し、徐々に形成を逆転していったのだ。召喚することでつぎつぎに敵を倒していってくれる、シューティング下手にはこのうえなくありがたいサモンは、さらにもうひとつありがたい属性を持っていた。カタナ攻撃への耐性が強いようなのだ。「カタナはモンスターにはあまり通用しないみたいっすよ!」と丸谷はうれしそうに囁いた(ボイスチャットで)。こうなると、Xbox 360チームで孤軍奮闘していたジャスト永山の独壇場! 『カウンターストライク』の台北チャンピオンチームに所属していたという、輝かしい経歴(?)を誇るジャスト永山は、モンスターという援軍を得て、的確なヘッドショットで対戦相手を次々と倒していった。その顔付きは、麻雀で一発ツモを決めたときに見せるときにも似た、愉悦にきらめいていたことを、ここで告白しておこう。

 

最後に勝負を分けたのは、やっぱりチームワークの差!

 はてさて、このままXbox 360チームが押し切るか……という状況の中で、さらに逆転打を放ったのがWindows Vistaチームのするめ平野。かつては手練れのFPSユーザーでありながらも、少ないお小遣いのために最近ではゲームソフトを買うのもままならないするめ平野は、ふとしたことから魔法を吸収するアンチマジック ジェネレーターを使用。要所でマンモス丸谷が召喚したモンスターを吸収し出した。精気を吸い取られるように小さくなっていくモンスターに、マンモス丸谷が悲鳴を上げた。「アンチマジック ジェネレーターは使いづらいけど、ハマれば気持ちいいですよ、ムフフフフ」とは、ゲーム後のするめ平野の感想である。
  と、一方のチームが強力なアイテムを使えば、もう一方のチームがそれに打ち勝つアイテムを考え出し、それに対してさらにまた相手のチームが対抗策を見つけ……と戦いは一進一退。そして、最後は異種格闘技戦らしく引き分けに……となると話は美しくまとまるのだが、現実はそんなことにもならず、最終的にはWindows Vistaチームがちょっとだけ勝ち越した。勝因は端的に言うと、やっぱりチームワークの差。『シャドウラン』ではコミュニケーションを密にとって、しっかり連繋を図るのが勝利への近道。その点で、Windows Vistaチームには一日の長があったようだ。いずれにせよ、8人とも戦いを満喫。最後はお互いの健闘をたたえ合って、再戦を約束したのだった……。

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8人の戦士たちが語る!『シャドウラン』の魅力とは?
吉田せめんと
三度の飯よりFPSが大好き、というのはウソで三度の飯も好きらしく、こんな体型になったLOGIN副編集長。海外ゲームが三度(中略)で、じつは熱心なXbox360ファン。毎夜『ギアーズ オブ ウォー』で戦いまくっている。
おもしろかった! FPSに戦略性を加味させているのが魅力。FPSにとって大切なスピード感を損なうことなく、魔法などの要素を追加しているのがさすが。ふつう魔法などの要素は面倒くさくなりがちだけれど、しっかりと楽しさをプラスアルファしている。オススメのアイテムは威力が強大なカタナ。ただ、強力な武器だけど通用しないケースもあり、ちゃんとジャンケンが成立しているところが妙味。
松井ムネタツ
ファミ通Xbox 360の編集長。同誌のレビュー担当でもあり、すべてのXbox 360タイトルを(とりあえずは)プレイしているのが強み。アニメとプロレスが大好きで、最近のお気に入りは『おお振り』にK-DOJOの円華選手。
いままでにないマルチプレイの楽しさを実現しているタイトル。やり込めばやり込むほど知識が増えて、攻撃方法の流行り廃りとか生まれるのでは。そして、それがオンラインプレイの楽しさを倍化しそう。そういった意味で末永く遊べるタイトル。オススメのアイテムはエンハンス ビジョン。地味だから最初はあまり使わないかもしれないけど、索敵のときに重宝するので、誰かが持っていたほうがいいかも。
トム関口
バイクと女の子が大好きなオタク系LOGIN編集部員。たまに関西弁を話すため、"エセ 関西人"と呼ばれているが、実際のところは本物の関西人。今回のプレイでは、高所 から落下して死亡という関西人らしいボケを連発していた。
『シャドウラン』のカギはやっぱり魔法。どういう魔法を持っているかが戦術を変える。FPSの基本となる銃器に、魔法のおもしろさが加味されることで、新しいFPSになっていると思う。オススメのアイテムはテレポートかな。あると逃げやすくなるので、マップを覚えたらけっこう重宝するんじゃないかな。「魔法なんて邪道なのでは?」というFPSファンにこそ、ぜひ一度プレイしてみてほしい。
マンモス丸谷
ファミ通Xbox 360の担当ライターにして、数多くのFPSタイトルを担当。締め切り間際ともなると、波打ち際にさらされたトドのような姿を編集部に晒している。つい最近やっとXbox 360を入手したという苦労人でもある。
ミリタリー系のFPSはわりとハンデのつけようがなくて、動態視力がよかったり、やり込んでいるヤツが99パーセント勝つけれど、『シャドウラン』は違う。魔法やテックの組み合わせで、下手は下手なりにチームに貢献できるのがいい。必ずしも銃を撃つのがうまくなくても、回復に徹するとか、立ち回りだけでも楽しめる。オススメはモンスターを召喚するサモン。シューティング下手こそ重宝する。
ミル☆吉村
LOGIN編集部の新人。編集部内階級はミル登場の数週間前から編集部に置いてあった『ファービー』の方が上である。FPSでは神出鬼没と言えば聞こえはいいが、正体はしばしば味方からも把握できなくなるという、困った子。
ゲーム自体は、ギミックが多いので、戦略の立て甲斐がありますね。僕はFPSがあまりうまくないので、防御力の高いトロールに、攻撃力の高い武器であるミニガンというコンボで攻めてみました。あわせて、射撃のヘタレぶりを補うために照準補正のテックも使ったのですが、これがけっこうハマりました。アイテムの組み合わせで腕の差をカバーできたりするので、弱者こそ自分にあった戦略の発見を!
ジャスト永山
Xbox 360チームのイケメン担当。かつては人気クラブの黒服をしていたという異色の経歴を持つ。FPSでは無類の強さを誇り、『カウンターストライク』の台北チャンピオンチームに在籍していたことも。趣味の麻雀は下手の横好き。
魔法やテックを組み合わせることで、ジャンケンのような三すくみの構造を作り上げている。いままでのFPSみたいに、突出した武器がない点が戦略性を高めている。間口が広く、ライトな人でもやり込んだ人でも楽しめるのが魅力で、既存のFPSに比べて、ゲームのスピード感はもっともあると思う。魔法の壁を作るストラングルは、拠点防衛と拠点制圧に役に立つスグレモノ。
するめ平野
かつてはPCなどでFPSに励み、"カミソリの平野"と異名を取った彼もいまや4歳と1歳のよきパパ。余りにも少ない小遣いをやりくりする毎日である。そんな自分に渇を入れるため、今回血で血を争う戦場に参戦した!
ふつうのFPSのおもしろさは十分に満たしつつ、魔法などで新しいアクション性を加味。できることの幅が広がっているのが◎。4つの種族もけっこう奥が深い。単純にエルフなら魔法がいい、というわけではなくて、アイテムごとに相性がある。やり込んで使い勝手のいいものを選ぶといいかも。個人的にはグライダーとショットガンの組み合わせがオススメ。飛びながらのショットガンは爽快ですヨ。
古屋555
おもにXbox 360のニュース関係などを担当している人。実際のところゲームの腕はからっきしダメで、今回の対戦では「ぼくは博愛主義者なんだよ〜」と良い訳をしながら、ひとりでXbox 360チームの足を引っ張っていた。
チームバランスがものを言うので、各自がどのアイテムを使用するか、事前の打ち合わせは必須。ボイスチャットでコミュニケーションをしっかり取ることが大切になる。PCでもXbox LIVEに対応するようになったので、"情報戦"を制するものが『シャドウラン』を制するのでは。ぼくが好きなアイテムはライフツリー。木の下で、体力を回復しながら攻撃すると、ヘタレだけに安心感が……(笑)。
『シャドウラン』の情報はコチラで!
http://www.xbox.com/ja-JP/games/s/shadowrun/
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