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[ライフ]ニュース トピック:エネルギー
代替「火力」は故障多発 フル稼働しわ寄せか
2011.8.17 20:57
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三隅の停止は、原発事故後の電力供給不安の中で2度目。堺港の場合、復旧に数カ月かかる見通しだ。
関電によると、火力発電所が1日以上停止したトラブルは、4月から7月末までに13件発生している。昨年度の29件に比べてペースは早く、夏場の電力需要への対応のため、定期検査を先延ばししていることなどが影響しているようだ。
東京電力でも、老朽化により休眠させていた横須賀発電所(石油火力、神奈川県横須賀市)を緊急に再稼働させるなど「余裕のない運転状況」(幹部)のまま、原発停止を何とか火力で補っている。電力供給量を公表する関係から、例年ならオープンにしないトラブルが公表されることも、「不安」を高めている。
日本は昭和40年代の石油危機を受け、原発を基幹電源に位置づけ、発電電力量の7割以上を頼っていた石油火力の依存度を1割以下に低下させた。原発再稼働が見込めない中で、再生可能エネルギーの活用などエネルギー戦略の見直しが欠かせない。21世紀政策研究所の澤昭裕・研究主幹は「コスト削減や効率を高める技術投資と資源外交の強化が必要になる」と指摘する。
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