北海道電力の泊原発3号機です。東日本大震災の発生後、全国で最初に営業運転を再開する原発になるのか、高橋知事が間もなく、最終判断します。
高橋知事の出席に先立って開かれた道議会の特別委員会。30席用意された傍聴席は営業運転再開に反対する市民グループらで満席となりました。緊迫した中、議員からは厳しい質問が相次ぎました。(自民党道民会議･遠藤連議員)｢道民に対しいつどのような説明をされるのか｣
(道の担当者)｢道民のみなさまに国にお伝えする前に丁寧に説明する｣
(民主党道民連合･向井昭彦議員)｢町村長の意向を聞くだけでいいのか住民意見を聞く意向を持っていないのか｣
(道の担当者)｢住民の意見の聴取は考えていない｣
道は道議会の審議を経て泊村など地元4町村の意向を確認し、さらに後志の市町村に情報提供をした上で道として判断する方針を示しました。
(傍聴者)｢議論しているというよりはあらかじめ決められたものに沿って進んでいる｣｢結局、国が決めた線で動いている。住民をないがしろにされたまま進んでいる｣
道は、泊原発3号機の最終検査について、安全性が確保されていると評価していますが地元の意見集約に十分時間をかけるべきとの意見もあり、高橋知事は難しい判断を迫られそうです。
（2011年8月16日(火)「どさんこワイド１７９」） |