Togetter - 「百田尚樹先生、テレビ東京の「ありえへん世界」スタッフによる盗作行為に対して怒る！」
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百田尚樹先生、テレビ東京の「ありえへん世界」スタッフによる盗作行為に対して怒る！
朝日放送の有名番組「探偵!ナイトスクープ」で取材されたお店にスタッフが再び行ったところ、テレビ東京の「ありえへん世界」スタッフが後日取材に訪れ、同じネタをお店の店主に要求していたことが発覚。
それを聞いた主要スタッフである放送作家の百田尚樹先生が怒りのtweet。
まとめ
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（その1）5月27日、「探偵！ナイトスクープ」で「険悪な串カツ屋」というVTRを放送した。「同じ店にいる二人の店長の仲が悪いので何とかしてほしい」というオーナーからの依頼に応え、探偵が苦労の末に二人を仲直りさせることに成功した名作だった。ところが今日、呆れることを聞いた。（続く）
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（その2）昨日、ナイトスクープのスタッフの一人が難波に遊びに行き、その串カツ屋に顔を出した。すると、店長が驚くようなことを言った。何と、先日、テレビ東京の「ありえへん世界」のスタッフが店に来て、「ナイトスクープと同じVTRを撮りたい」と言ったという。（続く）
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（その3）テレビ東京の「ありえへん世界」のスタッフは「ナイトスクープのように、喧嘩している店長二人が仲直りするVTRにしたい」と言った。店長二人は「自分たちは仲良くなったので喧嘩はできない」と断ったが、何とテレビ東京のスタッフは「もう一度喧嘩をしてください」と言った。（続く）
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（その4）そしてテレビ東京のスタッフは、二人の店長に台本を見せ、「この通りにやってほしい」と要請した。その台本は、呆れることにナイトスクープのVTRにそっくりの構成だった。なぜ私が断言できるのかと言えば、その間抜けなスタッフたちは台本を置き忘れていったからだ。（続く）
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（その5）私たちは台本を読んで驚いた。そこには店長二人の喧嘩のセリフまで細かく書かれていたからだ。その中には「死ね！」という言葉まであった。そしてナイトスクープのVTRのラスト同様、「ありえへん世界」の台本も、二人の店長は仲直りしてエンドになっていた。（続く）
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（その6）他のテレビ局のVTRをそっくり真似して作ることもひどい話だが、仲直りした店長二人に、もう一度喧嘩させて仲直りするVTRを撮るなど、言語道断！ 最低最悪のやらせである！ これは本当に許せない！ 絶対に見過ごせない！（続く）
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（その7）この20余年の間、「探偵！ナイトスクープ」のVTRは、東京のテレビ局におびただしいほど真似されてきた。某大手広告代理店はCMでも何度も真似した。その多くはナイトスクープのVTRをそっくりそのまま真似ている。これはもう完全な盗作である。（続く）
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（その8）ナイトスクープでは、素人が現場で言ったアドリブが最高の効果を発揮したVTRが過去にいくつもあった。東京のテレビ局が真似したVTRでは、驚くべきことに、同じ素人がまったく同じセリフを喋るシーンがいくつもあった。偶然の一致とは考えられない！（続く）
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（その9）彼らがナイトスクープのVTRを見て同じ演出をしているのは、ほぼ間違いないが、これまでは大騒ぎするのも大人げないと思って黙っていたが、今回のテレビ東京の「ありえへん世界」のスタッフのやりくちは、あまりにもひどいのでツイッターに書くことにした。
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幸いにして、「串カツ屋」の二人の店長は、テレビ東京の「ありえへん世界」のスタッフに要請されても、「仲直りした自分たちが、ヤラセのような喧嘩はできない！」ときっちり断った。店長二人の心意気が嬉しかった！
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盗作VTRを作るプロダクションのスタッフたちに言いたい！ 誇りをもって仕事をしろ！
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togetterで掲載されたのを受けて・・・
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私の以前のツイートがhttp://togetter.com/li/154208で話題になっているようだ。補足すると、「探偵！ナイトスクープ」には台本は一切ない。素人の皆さんには、いつも自然体で自由に語ってもらう。でないと迫力あるVTRは撮れない。（続く）
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「探偵！ナイトスクープ」で面白いVTRを放送すると、東京の製作会社から、うちのスタッフに、「取材先を教えてくれ」と頼んでくることはしょちゅうある。呆れたことに東京の製作会社の中には、「探偵！ナイトスクープ」の過去のVTRを全部揃えているところもある。
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テレビ番組はおびただしい数がある。偶然、同じものを取材することはあるだろう。「探偵！ナイトスクープ」でも、あったはずだ。しかし意図的な真似、盗作はひどい。それも構成もそっくりにして、演出もぱくるというのは、もう「モノづくり」をする資格がない。
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テレビ東京の「ありえへん世界」の番組構成者の名前を見つけて驚いた。昔、大阪で一緒に仕事をしたことのあるＮ君だった・・・・。
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「探偵！ナイトスクープ」の、東京のテレビ関係者における視聴率はすごい、というのを聞いたことがある。ナイトスクープが始めた手法で、後に東京のテレビ局が真似た手法はものすごくある。今では当たり前のようにある「セリフを字幕にして見せる」のもナイトスクープが最初にやった。
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私は放送作家を30年やってきた。若い頃はテレビ番組を作るのが面白かったが、年を取ったせいか、今放送しているほとんどのバラエティ番組が幼稚化しているように思えてならない。特にお笑いタレントたちの楽屋オチに近いトークなんか見ていられない。（続）
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百田尚樹先生の「探偵!ナイトスクープ」にかける思いと情熱
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（承前）6年前に私が小説を書き出したのも、実は「もうテレビの世界はいい」と思ったことがきっかけだ。それで「探偵！ナイトスクープ」以外のすべての番組から身を引いた。ナイトスクープは24年間ずっとチーフ構成としてやってきた番組だが、やめなかったのはそれが理由ではない。（続）
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（承前）「探偵！ナイトスクープ」ほど素晴らしい番組は滅多にないからだ。自分で言うか！と馬鹿にされるだろうが心底そう思っている。テレビをご覧の皆さんからの依頼を聞き、探偵（タレント）が真剣にそれにこたえるという単純なコンセプトながら、そこには人々の素朴な笑いと涙がある。（続）
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（承前）30年もお笑いの世界で生きてきた私は、お笑い番組を見て笑うことは滅多にない。ところがそんな私が「探偵！ナイトスクープ」の収録に立ち会うたびに、毎回笑わされるのだ。一年に何度かは腹がよじれるくらい大笑いさせられる。その一方で思わず泣いてしまうVTRもある。（続）
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（承前）少し自慢させていただくと、ナイトスクープは過去、日本民間放送連盟賞の最優秀賞を2度にわたって受賞。ＡＴＰ賞（全日本テレビ番組製作社連盟）グランプリを受賞。また優れたドキュメンタリー番組に与えられることが多いギャラクシー賞にも2度選奨に選ばれている。（続）
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（承前）ナイトスクープほど関西の人々に熱く支持された番組はない。24年間、1200回を超える全放送の平均視聴率が20パーセントがそれを証明している。視聴率が稼げるゴールデンタイムの放送ではない。深夜11時17分からの放送だ。うちの番組のスタッフは史上最高のスタッフだ！（続）
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（承前）「探偵！ナイトスクープ」が終了したら、私は放送作家を引退する。30年の放送作家生活で、たいしたことは出来なかったが、ナイトスクープのチーフ構成を、番組の立ち上げからやらせていただいたことは、生涯の宝物だと思う。
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