17日午後、浜松市の天竜川で川下りをしていた船が転覆して乗客が川に流されました。消防によりますと、これまでに男女4人が救助されましたが、このうち女性1人が心肺停止、男性2人は意識不明の重体です。また、子ども2人の行方が分からなくなっているということです。
浜松市消防局によりますと、17日午後2時半ごろ、浜松市天竜区二俣町の天竜川で川下りをしていた船が転覆し、およそ10人が流されたと通報がありました。消防によりますと、これまでに男女合わせて4人を救助しましたが、このうち男性2人は意識不明の重体だということです。また浜松市浜北区の浜松赤十字病院に搬送された女性1人が心肺停止の状態で現在、病院が手当をしているということです。このほか子ども2人の行方が分からなくなっているということです。一方、警察によりますと、これまでに14人が河岸に上がっているのが確認されているということです。この14人については、けがをしているかどうかなど詳しいことは分かっていないということです。転覆した川下りの船を運行している天竜浜名湖鉄道によりますと、船には船頭2人を含めて24人が乗っていたということです。船は観光用で動力はついておらず、船頭2人が乗ってかじをとるかたちで、毎日、浜松市天竜区の船明ダムから飛龍大橋の間の6キロをおよそ50分かけて1日4回運行しているということです。夏休み中のため川下りには朝から多くの観光客が訪れていたということです。
川下りの船を運行している会社から名古屋市にある中部運輸局に入った連絡によりますと、3隻の船は縦長に並んで運行していて、このうち先頭から2隻目の船が転覆したということです。