米軍特殊ヘリ機密 中国流出か
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米軍特殊ヘリ機密 中国流出か

8月16日 0時5分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

アメリカ軍が、国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者をパキスタンで殺害した際に、現場に不時着した特殊なヘリコプターについて、アメリカの主要メディアは、中国側に機体に関する機密情報が漏れたとみられると伝えました。

アメリカ軍は、ことし5月にパキスタンでアルカイダのオサマ・ビンラディン容疑者を殺害した際、レーダーに映りにくい高度なステルス性能を持ったヘリコプターを使いましたが、1機が故障して不時着しました。アメリカ軍の特殊部隊は機体を爆破したものの、後部の一部が現場に残されたことが分かっていて、ニューヨーク・タイムズなどアメリカの主要メディアは、14日、アメリカ政府当局者の話として、この機体に関する機密情報がパキスタンから中国側に漏れたとみられると伝えました。それによりますと、中国の当局者が、残された機体の一部の写真を撮影するとともに、ステルス性能の鍵となる機体の表面の一部を持ち帰ったとみられるということです。情報漏洩が事実ならば、アメリカが強く反発するのは確実で、アメリカの対テロ作戦の鍵を握るパキスタンとの関係が、さらに冷え込むことが予想されます。これについて、パキスタン軍の広報担当者はNHKの取材に対して「根拠のない話だ。パキスタンのイメージを悪化させようとする人たちの作り話にすぎない」と述べ、パキスタンが中国にアメリカのヘリコプターに関する機密情報を提供した可能性が高いという報道を否定しました。