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北海道・泊原発:3号機、営業運転へ 道知事が再開容認

 定期検査で調整運転中の北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)の営業運転再開をめぐり、北海道議会特別委員会が16日開かれ、高橋はるみ知事は国の原発の安全対策を評価した上で「道の考え方を整理し、国に伝えていきたい」と述べ、運転再開容認への理解を求めた。ただし議会内に慎重論もあり、同日中の正式容認表明は見送った。地元4町村の意向を確認した上で、近く容認表明し、海江田万里経済産業相に伝える方針。

 その後、経産省原子力安全・保安院が3号機の最終検査の検査終了証を北電に交付し、営業運転に移行する。東京電力福島第1原発事故以降、原発の営業運転再開は全国で初めてとなる。

 高橋知事は、3号機の営業運転再開を認めなければ道内の冬場の電力需給が逼迫(ひっぱく)する恐れがあることや、地元4町村にも異論がないことなどから再開を容認したとみられる。道議会特別委は、運転再開容認をめぐって各会派と道の調整が続き、審議は休憩をはさみ深夜までもつれた。

 3号機は1月に定期検査に入ったが、福島第1原発事故の影響で、北電が4月8日に営業運転再開の延期を発表し、フル出力状態の調整運転が約5カ月間続いていた。【高山純二】

毎日新聞 2011年8月17日 東京朝刊

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