千葉県柏市で、2歳の男の子を餓死させたとして両親が逮捕された事件で、これまで容疑を否認していた父親が「自分なりに離乳食を与えていたつもりだったが、間違えた方法だった」などと、保護責任者遺棄致死の容疑を認める供述を始めたことが、警察への取材で分かりました。
この事件は、ことし5月、千葉県柏市で当時2歳10か月の小坂蒼志ちゃんが、同じ年齢の平均体重の半分ほどの5.8キロと、やせ細った状態で死亡したものです。警察は、父親で無職の小坂雄造容疑者(39)と母親の里美容疑者(27)が、十分な食事を与えずに放置し餓死させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕しました。逮捕されたあとの取り調べに対して、母親は容疑を認め、父親は容疑を否認していました。その後の調べに対して、父親が「自分なりに離乳食を与えていたつもりだったが、間違えた方法だった。申し訳ない」などと容疑を認める供述を始めたことが、警察への取材で分かりました。警察は、離乳食として具体的にどのような食事を与えていたのかや、生活の実態についてさらに調べています。また、蒼志ちゃんの健康状態を確認するための柏市の家庭訪問を繰り返し拒否していたことについて、父親は「やせ細った長男が見つかると子どもを取り上げられると思って拒否した」などと供述しているということです。