自分の文化に誇りを持つということ-①
2008年 02月 17日
日本人とアメリカ人のミックスの子供を持つ友人のブログに、アメリカ人として育っても、日本の文化を誇りに思う子に育ってほしいという思いが書かれており、私も、97年に日本を出て以来、このテーマに関しては色々考えることがあったので、数回に分けて、このブログで綴ってみようと思います。
今回は、アメリカでのこと。アメリカは、やはりまだ白人社会。アジア人はマイノリティだし、人種差別も存在するし、そういう所で子育てをしていると、白人とのミックスの子供の場合、日本人であることを誇りに思える子供に育てることは、とても重要な課題です。白人崇拝的なアジア人やアフリカ人の人たち、世界にたくさんいますから。アフリカのことは、また次回に。
例えば、白人と結婚したアジア人ママさんで、「自分の子供が白人に見える」ことに、とてもこだわっている人もいたりします。客観的にどうみても純粋白人の子供には見えないのですが、「家の子の方が、ルツカちゃんより白人に見えるわ。」とか、「ルツカちゃん、アジアの顔立ちねえ。家の子、色が白いの。」、「家の子、全然アジア人には見えないの。」という感じで、自分の子供の外見のなかにあるアジア人を全く否定している母親。白人の旦那様の方はというと、家の主人と同様、そんなこと、どうでもよいという感じなのです。私は、「ちゃんと自分に似ているかどうか」には、こだわりがありますが(笑)、「白人っぽいか、そうでないか」ということにはこだわっていないので、他の子供に初めて会う時も、そういう視点から比べたりしたことなかったので、そういうママさんと遭遇した時はちょっと驚きでした。どんな人種でも、子供はかわいいもの。でも、そう思えない、白人コンプレックスを持った人達も多いようです。アジア系の赤ちゃんは、幼い乳児の顔なのに、髪だけは大人並みにふさふさなのが何とも悩ましいし、アフリカ系の赤ちゃんは、キョロキョロの目が愛らしい。白人系の赤ちゃんは、頭のハゲ具合が何ともかわいいです。
以前、M大学で勤務していた時に知り合った、日系3世の寺岡教授。日系ハワイアンで、外見はもちろん100%日本人。とても優しいママ教授で、結構気に入っていました。ハワイでは、日系人はマジョリティで、その社会で育った彼女は、お盆とか餅つきとか、日本の伝統行事をきちんとする地域で育ち、自分が日本人であることをとても誇りに思っているのよと、私に目を輝かせて語っていました。その彼女が言っていたことなのですが、彼女の御主人は白人アメリカン。娘さんのうちの一人は、どちらかというと白人っぽい顔で、もう一人はアジアっぽい顔らしいです。それで、白人っぽい顔をしている娘さんの方が、学校等、人前では、結構意識して、自分と離れていたがると言っていました。もちろん、子供さんたちは、ハワイではなく、アメリカ本土の、アジア人がマイノリティである所で育っています。子供は、社会の価値観にも影響されますから、親が家庭でどんな価値観で育てても、なかなか親の思い通りにはいかないこともあるのだなあと感じました。
でも私の経験上、こういったケースはむしろ例外で、仕事柄、これまで、片親が日本で育った日本人という学生さん達ともたくさん接してきましたが、皆さん、日本人であることに誇りを持っていました。対照的に、よく同僚が愚痴っていたのが、白人アメリカ人の家庭に、韓国から養子としてもらわれて育った子達。白人御両親が、小さい頃から、韓国の文化に触れさせるように意識的に育てた御家庭の子は、韓国人としての自分をとても大切にしていますが、大半は、白人社会の価値観にどっぷり浸かって育っているため、外見は全くの韓国人でも、「私は、アジア人ではないの。他のアジア人と一緒にしないで!」という態度が丸見えの人が多かったです。
よく、語学が出来ないとその国では尊敬されないと言われますよね。それは、一般的に本当だと思います。ある程度の語学力がないと、何かと悔しい思いをすることは多いと思います。しかし、私の経験上、それは、ヨーロッパから来ている白人外国人には全く当てはまりません。凄まじい英語を話していても、必ず尊敬の態度で接してもらえます。非白人外国人が同様の英語を話していたら、おそらく、ものすごく聞き取りにくそうなしかめっ面されてしまうでしょう。例えば、マーティン、ちやほやされていますよ。「君の英語の訛りはかっこいい」とか、「かわいい訛りねえ!」、「どこから来たの?ドイツ?」とか言われて。でも白人ではない人が訛りのある英語を話していたら、ほとんどの白人アメリカンは、そのことには口をつぐみ、絶対に訛りのことなんて口に出さないし、間違っても「どこから来たの」なんて聞いたりしません。そんな国です。アメリカって。
こんな風土の国だからこそ、ルツカには、自分の中の日本人を誇りに思える子供に育ってほしいと強く願わずにいられません。
今回は、アメリカでのこと。アメリカは、やはりまだ白人社会。アジア人はマイノリティだし、人種差別も存在するし、そういう所で子育てをしていると、白人とのミックスの子供の場合、日本人であることを誇りに思える子供に育てることは、とても重要な課題です。白人崇拝的なアジア人やアフリカ人の人たち、世界にたくさんいますから。アフリカのことは、また次回に。
例えば、白人と結婚したアジア人ママさんで、「自分の子供が白人に見える」ことに、とてもこだわっている人もいたりします。客観的にどうみても純粋白人の子供には見えないのですが、「家の子の方が、ルツカちゃんより白人に見えるわ。」とか、「ルツカちゃん、アジアの顔立ちねえ。家の子、色が白いの。」、「家の子、全然アジア人には見えないの。」という感じで、自分の子供の外見のなかにあるアジア人を全く否定している母親。白人の旦那様の方はというと、家の主人と同様、そんなこと、どうでもよいという感じなのです。私は、「ちゃんと自分に似ているかどうか」には、こだわりがありますが(笑)、「白人っぽいか、そうでないか」ということにはこだわっていないので、他の子供に初めて会う時も、そういう視点から比べたりしたことなかったので、そういうママさんと遭遇した時はちょっと驚きでした。どんな人種でも、子供はかわいいもの。でも、そう思えない、白人コンプレックスを持った人達も多いようです。アジア系の赤ちゃんは、幼い乳児の顔なのに、髪だけは大人並みにふさふさなのが何とも悩ましいし、アフリカ系の赤ちゃんは、キョロキョロの目が愛らしい。白人系の赤ちゃんは、頭のハゲ具合が何ともかわいいです。
以前、M大学で勤務していた時に知り合った、日系3世の寺岡教授。日系ハワイアンで、外見はもちろん100%日本人。とても優しいママ教授で、結構気に入っていました。ハワイでは、日系人はマジョリティで、その社会で育った彼女は、お盆とか餅つきとか、日本の伝統行事をきちんとする地域で育ち、自分が日本人であることをとても誇りに思っているのよと、私に目を輝かせて語っていました。その彼女が言っていたことなのですが、彼女の御主人は白人アメリカン。娘さんのうちの一人は、どちらかというと白人っぽい顔で、もう一人はアジアっぽい顔らしいです。それで、白人っぽい顔をしている娘さんの方が、学校等、人前では、結構意識して、自分と離れていたがると言っていました。もちろん、子供さんたちは、ハワイではなく、アメリカ本土の、アジア人がマイノリティである所で育っています。子供は、社会の価値観にも影響されますから、親が家庭でどんな価値観で育てても、なかなか親の思い通りにはいかないこともあるのだなあと感じました。
でも私の経験上、こういったケースはむしろ例外で、仕事柄、これまで、片親が日本で育った日本人という学生さん達ともたくさん接してきましたが、皆さん、日本人であることに誇りを持っていました。対照的に、よく同僚が愚痴っていたのが、白人アメリカ人の家庭に、韓国から養子としてもらわれて育った子達。白人御両親が、小さい頃から、韓国の文化に触れさせるように意識的に育てた御家庭の子は、韓国人としての自分をとても大切にしていますが、大半は、白人社会の価値観にどっぷり浸かって育っているため、外見は全くの韓国人でも、「私は、アジア人ではないの。他のアジア人と一緒にしないで!」という態度が丸見えの人が多かったです。
よく、語学が出来ないとその国では尊敬されないと言われますよね。それは、一般的に本当だと思います。ある程度の語学力がないと、何かと悔しい思いをすることは多いと思います。しかし、私の経験上、それは、ヨーロッパから来ている白人外国人には全く当てはまりません。凄まじい英語を話していても、必ず尊敬の態度で接してもらえます。非白人外国人が同様の英語を話していたら、おそらく、ものすごく聞き取りにくそうなしかめっ面されてしまうでしょう。例えば、マーティン、ちやほやされていますよ。「君の英語の訛りはかっこいい」とか、「かわいい訛りねえ!」、「どこから来たの?ドイツ?」とか言われて。でも白人ではない人が訛りのある英語を話していたら、ほとんどの白人アメリカンは、そのことには口をつぐみ、絶対に訛りのことなんて口に出さないし、間違っても「どこから来たの」なんて聞いたりしません。そんな国です。アメリカって。
こんな風土の国だからこそ、ルツカには、自分の中の日本人を誇りに思える子供に育ってほしいと強く願わずにいられません。
Tags:#アメリカの多文化主義
by krkonose | 2008-02-17 07:22 | 異文化 | Trackback | Comments(4)
今度は、私のブログが影響しましたかァ~?
私は、ヨーロッパ・ドイツとアメリカ、この2つの国しか住んでいないので他は分かりませんが、アジア人に対する人種差別に関しては、断然ドイツの方がきつかったです。道で幾度となく浴びせかけられた差別言葉。最後には慣れっこになってましたが、上から下まで舐めるようにもよく見られたもんです。会話中にも同じ単語を何度も使うと低教育者と見られます。それが、アメリカに来て一番のびっくりは、じろじろ見られないということでした。さすが移民の国と思いましたが、いろいろと奥を見ていくとまだまだ考えることありますね。
モンのお友達や生徒さんたくさんいますが、皆さん2世3世です。でも自分のルーツに誇りと尊敬を持っておられます。家庭でどんな話が行われているか(外からの影響も断然多いですが)どんな価値観を持っている家庭なのか、それにもよりますね。
私は、ヨーロッパ・ドイツとアメリカ、この2つの国しか住んでいないので他は分かりませんが、アジア人に対する人種差別に関しては、断然ドイツの方がきつかったです。道で幾度となく浴びせかけられた差別言葉。最後には慣れっこになってましたが、上から下まで舐めるようにもよく見られたもんです。会話中にも同じ単語を何度も使うと低教育者と見られます。それが、アメリカに来て一番のびっくりは、じろじろ見られないということでした。さすが移民の国と思いましたが、いろいろと奥を見ていくとまだまだ考えることありますね。
モンのお友達や生徒さんたくさんいますが、皆さん2世3世です。でも自分のルーツに誇りと尊敬を持っておられます。家庭でどんな話が行われているか(外からの影響も断然多いですが)どんな価値観を持っている家庭なのか、それにもよりますね。
みきさん
こんにちは。
アメリカは「人種のつるぼ」と言いつつも、まだまだ差別が多くある国なんですね。私のアメリカ在住の多くの友達も苦労しております。やはり心のどこかでは「We are No.1!!!」と思っていることが多いでしょうから....。私は、「日本人としての誇り」を考えるようになったのは、やはり日本を出てからでしょうか。日本にいる時は、日本の良い面より悪い面のほうが目につきましたが、一度外に出てみると客観的に色々なものが見え、改めて自分の国の素晴らしさを知る機会に恵まれました。私の主人はフィリピン人なので、「アジア」というくくりでは同じですが、フィリピンは「アメリカ文化」の影響が強い国でもあります。今は世界のあちこちを点々としている生活ではありますが、将来はフィリピンを拠点とする予定なので、子供には「日本人としての誇り」を持てるよう育てていきたいと思います。そのためには、私自身がしっかり日本の歴史・文化・習慣に精通してなきゃです...ね、笑。
こんにちは。
アメリカは「人種のつるぼ」と言いつつも、まだまだ差別が多くある国なんですね。私のアメリカ在住の多くの友達も苦労しております。やはり心のどこかでは「We are No.1!!!」と思っていることが多いでしょうから....。私は、「日本人としての誇り」を考えるようになったのは、やはり日本を出てからでしょうか。日本にいる時は、日本の良い面より悪い面のほうが目につきましたが、一度外に出てみると客観的に色々なものが見え、改めて自分の国の素晴らしさを知る機会に恵まれました。私の主人はフィリピン人なので、「アジア」というくくりでは同じですが、フィリピンは「アメリカ文化」の影響が強い国でもあります。今は世界のあちこちを点々としている生活ではありますが、将来はフィリピンを拠点とする予定なので、子供には「日本人としての誇り」を持てるよう育てていきたいと思います。そのためには、私自身がしっかり日本の歴史・文化・習慣に精通してなきゃです...ね、笑。
なおみさん
ドイツはアメリカよりひどかったのですね。ネオナチの話など、聞いたことあるのですが、こわいなあと思いました。アメリカは、少なくとも表向きは、平等が唱えられていますから。
りきちゃんは、とてもいい子に育っていますよね。あの、袴姿の写真がもう一度見たい!ブログに掲載すること可能ですかねえ?
ドイツはアメリカよりひどかったのですね。ネオナチの話など、聞いたことあるのですが、こわいなあと思いました。アメリカは、少なくとも表向きは、平等が唱えられていますから。
りきちゃんは、とてもいい子に育っていますよね。あの、袴姿の写真がもう一度見たい!ブログに掲載すること可能ですかねえ?
kanaboさん
そうなんですよ。あの、ナンバーワン意識、どうにかならないのでしょうか。自分の住んでいる世界の外のことには、全く無知な人が多いですよ。日本の歴史や文化に関しては、きちんと説明できないことが多すぎと感じます。結構、日本オタクの外国人のほうが、よっぽど知識が深かったりするんですよねえ。脱帽!
そうなんですよ。あの、ナンバーワン意識、どうにかならないのでしょうか。自分の住んでいる世界の外のことには、全く無知な人が多いですよ。日本の歴史や文化に関しては、きちんと説明できないことが多すぎと感じます。結構、日本オタクの外国人のほうが、よっぽど知識が深かったりするんですよねえ。脱帽!