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著者の窓辺

[第2回]徹底的に情報源と根拠を示す。200ページ超す注が「私の弁護人」だ

『CIA秘録』 Legacy of Ashes:The History of the CIA
ティム・ワイナー Tim Weiner ニューヨーク・タイムズ記者

ティム・ワイナー
ティム・ワイナー氏

最強にして万能の諜報(ちょうほう)機関として描かれがちだった米中央情報局(CIA)の約60年の歩みは、失敗の連続だった。例えば、冷戦時代、ソ連中枢部にCIAのスパイは1人もおらず、情報提供は相手側からの自発的なものに限られた。提供者のほとんどは、CIA内部に送り込まれたソ連側のスパイの活躍で処刑されていたという。米国など世界27カ国で発売され、大きな反響を呼んでいる。(次頁へ続く)

ティム・ワイナー氏の略歴

1956年ニューヨーク生まれ。米コロンビア大学卒業後、79年から新聞記者。フィラデルフィア・インクワイアラー紙記者としてCIAと国防総省の秘密予算をスクープし、88年にピュリツァー賞受賞。93年、ニューヨーク・タイムズ紙に移籍。ワシントンでの安全保障担当記者やメキシコ特派員などを歴任。現在はニューヨークで妻、2人の娘と暮らしている。

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