泥のように寝た

疲れがやっととれた

彼は寝不足で帰宅後バタンだろう

そういえば、彼らの離婚届けは
まだ出されてなかった

あんなの書いてすぐと思ったけど
いろいろ書類が必要みたいで
彼が書類をそろえて奥さんに
送ったらしい

離婚の合意は早かったけど
離婚はのんびりしているね

それにしても、彼のいうことが
私には理解不能

何で離婚するのかも、わからない
みたいだし
昨日に至っては、最初から愛して
いたから結婚したわけじゃなかった
ような気がすると言ってみたり

離婚がわからなくて、結婚も
わからなかったなんて

それは、本心みたいなんだもの

私に気をつかってものを言う人では
ないからね

私が浮気したら、どうする?と
聞いたら
その時は迷わず、別れると即答する

私とだったらと彼は言う

他の女と付き合っていてなら
わからないという

それは信じてた女に裏切られるのは
耐えられないからでしょ?と聞くと

そうだね、嫌だねという

でも、自分が浮気するのは
かまわないと思っているでしょ?と
聞くと、そうかもしれないという

お子茶まなのかしら
そんなこと言う男がいるなんてね

さすがの私も、手ごわくて
お手上げ状態よ

恋愛で傷ついたり泣いたりはないと
彼は言いきる

よくわかんないけどね
そんな人、はじめて知った

そもそも、私は彼の何がよくて
付き合っているんだろう

そう思って、彼が身支度を
整えるために、射精後、全裸で
洗面台の前にいた時

ちらっと、目に入ったもの

目を疑うような、大きさ
たった、今、放出したあとのように
摩擦で赤くなっている

すごい、みとれるほどのよさ

息をのむほど素晴らしい

ひょっとして、あれ?
あれのせい?

いや、いや、まさかねと首をふる

それじゃあ、まるで、メス猫だもの

でも、動物の雌が雄を選ぶのは
遺伝子とか、強そうとかあるらしいけど

人間だって、それに近いもので
見る時だってあるんじゃない?と

自分のいやらしい心を、なんとか
あたかも、当たり前のように
したいと思った

でも、あの息をのむ、彼のもの

さすがに、魅かれると思ってしまう

だからって、誰でもいいわけじゃ
ないけどね

たえ