Editor's Whisper
電子書籍への取り組みや新しいプロジェクトの立ち上げなど、紙の本の編集以外の仕事を同時並行で進めることになって、自分のブログとゆっくり向き合うことが難しくなってしまいました。 もちろん、このことは残念なのですが、新しいことに取り組むことは本当に楽しいものです。
これからのスケジュールを考えると、今後も思うように時間がとれそうもありませんが、本ブログがアーカイブ的にでも何んらかの形でお役に立てればと思い、しばらく、このまま残していこうと思っています。
著者から頂いた原稿を紙の書籍と電子書籍の両方で出版しようとする場合には、
・ それぞれの価格をいくらにするか
・ 著者の印税率をどうするか
・ 電子書籍を販売するプラットフォームをどこにするか
など、いろいろと考えなくてはならないことがあります。
出版社によっては、(同じ紙の書籍ですが) まずは単行本を出版し、その後、それを文庫化して出版といった展開の経験はあるにしても、1つのコンテンツから紙以外の異なるアウトプット・異なる価格・販路で出版するといった経験はほとんどなかったと思います。 もちろん、時代の流れがワンソース・マルチユースに向かっていることを感じていた編集者 (出版社) は多かったと思いますが、それが現実のものとなり、その課題に悩んでいるのではないかと思います。
上の3点について書き始めると膨大な量になりそうなので、今回は価格のことについて。でも、これが本当に悩むところです。例えば、単行本として刊行したものを、後に文庫本として刊行するといった場合も、より読者層の幅を広げることを狙った展開であり、ワンソース・マルチユースの一つと言えると思いますが、この両者には、例えば1年や2年といったように、それぞれの発売時期に開きがあるのが一般的です。
電子書籍の場合にも、紙の書籍との発売時期に開きがある場合には、ある程度思い切った価格設定に踏み切れるかもしれません。 しかし、紙の書籍と電子書籍をほぼ同時期に発売するとなると、それぞれの価格をいったいいくらにするかといったことに悩まされることになります。
電子書籍には印刷代や用紙代、流通コストなど、紙の本の出版でかかるコストがかかっていない分、価格を低く設定できるのではないかということは確かです。 ただ、そうだからといって、両者の価格差をあまり大きくし過ぎてしまうと、紙の書籍が売れずに在庫として残ってしまうことのリスクも課題となります。
もちろん、 両者の売り上げの合計 > 両者のコストの合計 となってくれればよいのですが、 このコストというのが問題です。 紙の書籍の場合には電子書籍とは異なり、売れない場合には社内 (あるいは借りている社外) の倉庫に在庫として残ることになるので、在庫として抱えている限り、それがいつまでもコストを生み出す (膨らませる) 要因になってきます。
つまり、紙の書籍が売れなくても、その分、電子書籍が売れてくれればよいと単純に考えるわけにはいかないところが悩ましいところです。 また、紙の書籍が早く完売できるように最初から印刷部数を抑えれば単価が上がってしまいますし、刊行したばかりの本を品切れにすることはできませんから、やはり印刷をして在庫を持つことが必要となります。 その印刷部数は、紙の書籍と電子書籍の両方の売り上げ動向を見ながら検討する、ということになるのでしょう。
それならば、最初から紙の書籍は作らずに電子書籍だけで発売すればいいのでは?と考えたいところですが、現在の国内の電子書籍市場、読者の読書形態の状況では、電子書籍にすることでその魅力が存分に発揮できるという内容のものでない限り、すべてを電子書籍でというのは現実には難しいのではないかと思います。
ということで、紙の書籍と電子書籍の同時発売を考えるときには、価格や印刷部数を決めるために考慮しなくてはならない要素も多くなり、未経験の出版社を悩ませることになります。 ある程度経験を積むことで、経験則から判断するということになるのかもしれませんが、それがうまくいくかどうかは、いまはまだわかりません。
大きな出版社では毎年のように新入社員を募集するかと思いますが、 (これまで何度か書いてきたように) 出版社というのはほとんどが中小企業であり、欠員が出ると募集するというのが一般的です。 また、その欠員による募集というのも、必ずしも編集職とは限らないのと、(即戦力となることを期待して) 経験者を募集という場合も多く、そういったことも、出版業界を狭き門と言われる状態にしている一つの要因かもしれません。
今年もそろそろ (私が勤める出版社では) 入社面接の時期となりました。 面接にのぞむ学生さんたちはきっと緊張するでしょうが、面接する側も緊張するものです。 (緊張して硬くなっているからといって、面接でマイナスの印象になることはありません。 大切なのは、そうした中でも、どのくらい自分というものを出せるかだと思います。)
私などは普段は人事を担当しているわけではなく、編集者として仕事をしている身。 そんなこともあって、限られた面接時間を、面接される側・面接する側の双方にとって価値あるものとすべく、いつも頭を悩ませてしまいます。
これはどんな職業でも同じだと思いますが、 短い時間内で、 その人がその仕事に向いているかどうかを判断するのはできないことですし、本人自身も、そこは未知の部分が大きいと思います。 そのため、何度か面接を重ねたり、本採用までのある一定期間を仮採用という形にしたり、あるいは、インターンシップ制度を導入している企業も増えてきているようです。
もちろん、ある短い期間だけ仕事 (の一部分) を体験しただけで、自分がその仕事に合っているかどうかまで見極めることは現実には難しいでしょう。 また、最初から自分に合った (と感じられる) 仕事に出会える人はごく一部であって、その仕事にやりがいを見出し、楽しいものとできるかどうかは自分次第、という見方もあると思います。
ただそれでも、自分が憧れている仕事を体験することができるというのはとても貴重な機会だと思いますし、 職場の雰囲気を感じることができたり、 社会人の先輩方にいろいろと話を聞くことができるという点で、本を読んだり机で勉強するだけでは得られないメリットがインターンシップ制度にはあると思います。
現在、インターンシップ制度を導入している出版社がどのくらいあるのかはわからないのですが (残念ながら、自分が勤めている出版社では導入していません) 、自分が就職を希望している ・ 関心を持っている会社や業種がこうした制度を導入しているのであれば、活用してみるのもよいのではないかと思います。
今日は、録りためたTV番組やDVDの映画を見たりして、久しぶりにのんびりとした一日を過ごすことができました。 ここのところ、復刊書の刊行に向けての手続き、連日の責了作業で根を詰める日が続いてバテ気味だったので、やっとエネルギーの充電ができてよかったです。
復刊書というのは、すでに多くの方がご存じのように、昔に発売された本で、発売当時はそれなりの話題や売上げ部数を誇っていたものの、次第に部数が伸び悩んで重版 (増し刷り) が難しくなり、その後、品切れに至ってしまった本を、装丁を変えたり (場合によっては、組み直しもして) 新たに刊行した書、というものです。
一度に何千、何万部と刷るのではなく、1冊単位で印刷・製本ができるオンデマンド印刷・製本が可能となってから、従来の印刷・製本では採算が難しくて出版を断念していた本を復刊する出版社が増えてきました。どの本を復刊するかということについては、読者の方々から寄せられる復刊のリクエストや営業部が過去の販売動向に基づいて選び出す、というのが一般的なのではないかと思います。
復刊する本が決まると、まず最初に、その本の著者 (相当に古い本もあるので、すでに著者の方が亡くなられている場合も多く、そのときには著作権の継承者) に復刊に関する許可願い書をお送りします。
著者がお一人の場合には復刊の可否のご返事も比較的スムーズに得ることができるのですが、著者が複数名の本になると許可願い書をお送りする先も多くなり、また、お一人でも同意頂けない場合には復刊を断念せざるをえないこともあって、復刊にはハードルもあります。私自身の経験では、 著者の方々が復刊に同意できない理由として一番多く挙げて下さるものは、 いまと比べると内容 (記述) が古くなっているために、読者の方々に誤解を与えかねない、というものです。
「若いときに読んだ、あの本をもう一度」 という思いを持つご年配の方、「当時の本を見たことはないけれど、うわさを聞いて」 など、リクエストを下さる読者の方々は内容的な古さは問わないことがほとんどなのですが、その本に対する著者の思いもあり、難しいところです。
今後は、復刊もオンデマンドから電子書籍へという方向に次第にシフトしてくると思いますが、最初から電子書籍で刊行した場合には品切れになるということもなくなるでしょうから、未来には復刊書という言い方も消えてしまうのかもしれません。
Google が提供しているフリーの電子書籍製作ソフト Sigil 。 英語表記なので最初は戸惑ったのですが、ボタン操作や機能がシンプルなので、いろいろと触っているうちに、(まだ使い始めてから1ヶ月も経っていないのですが) 少しずつ慣れてきました。
実は、Sigil をダウンロードするまではよかったのですが、肝心の、電子書籍化する原稿 (素材) をどうしたらよいだろうかと、結構悩んでしまいました。 Sigil は text はもちろんですが、 html 形式も読み込めるので、単に自分のパソコンで試作品を作るだけなら、ネット上に山ほど素材があるのですが、折角取り組むなら、やっぱり自分が書いたものにしようと思い直し、今は院生のときに書いた修士論文を電子書籍化してみることに取り組んでいます。
本文は言うまでもなく、 (一部の図を除いては) 図や表も著作権は私にあるので、どう調理してもいいやと、電子書籍化の良い実験素材となっています。 それなりにボリュームもあるので、論文の電子書籍が完成する頃には、Sigil の操作も習得できるかなぁと思っています。
毎回作業を終えるときに、(とても他人には見せられない) 自分の顔写真をカバーデザインにした作りかけの電子書籍を Adobe Digital Editions を使ってライブラリに入れてブックシェルフに並べ、それを開いて仕上り具合いをチェックしています。 これもちょっとした楽しみの一つです。
何でもそうだと思いますが、周囲から強制されて仕方なくといった感じで取り組むとモチベーションも維持できにくいものですが、帰宅してから自分のペースでコツコツと取り組んでいるので、とても楽しいです。
少し慣れと知識が必要ですが、 Sigil はフリーで使えるソフトなので、 自分で電子書籍を作ることにトライしてみたい方はお試し下さい。
愛用のノートパソコンがついに壊れてしまって、 久しぶりにパソコンショップ巡りをしました。 自分が求める機能は予め決まっていたので、あとはデザイン、価格、サービスなどで決めればよいかと思っていたのですが、陳列された膨大な商品と、そこに示されたわずかな商品情報を前に、いったいどれを購入するのがベストなのか、悩んでしまいました。
皆さんも、何かを購入するとき、泊まるホテルを決めるとき、食事場所や飲む場所を決めるときに、ネットでユーザーの声を参考にすることが多いと思います。 もちろん当然のことながら、人によって好みが分かれたり、感じ方も違うので、そうした声をすべて鵜呑みにするのは問題かもしれませんが、 (その点を踏まえた上で) 私も必ずと言っていいほど、そうした声を参考にしています。
今回も、事前にネットでユーザーの声を見てからお店を回ったので、最初はピンポイントで目的の商品を見つけることができたのですが、周りに並べられた同じような商品を眺めているうちに、こっちの方がいいかなとか、これとあれはいったい何がどう違うの?使い勝手はどうなの? といったことで悩み始めてしまいました。
商品を眺めているうちに思ったことは、リアルショップでも各商品のユーザーの声がすぐに見られるような仕組みが導入されていたらいいのに、 ということでした。 確かに、 あまり良くない意見が多い場合には、 その商品が売れなくなってしまうということになるかもしれませんが、 それはネットショップでも同じことだと思うので、あとはどういう仕掛け (システム) にするのかという点が課題となるのかもしれません。
書店では、書店員の方の手書きのポップや出版社の方で作成したポップが、本の魅力を伝えるためのツールとして活用されています。 出版社側で作成したポップは 「売りたい、売りたい」 の気持ちが前面に出てしまいがちなのか、実際にその本を読んで下さった書店員さんの作る手書きのポップの方が、読者の方々の心に響くものがあるようです。 そうしたポップに加えて、書店でもユーザーの声ならぬ読者の声が見られるような仕掛けがあると、また書店の魅力が広がるのかもしれません。
ここに挙げることがすべて、というわけではないと思いますが、
リアルショップ
利点:実際に商品に触れることができる、お店の人と対面でコミュニケーションができる
欠点:ユーザーの声がわからない、商品の比較や検索がしにくい
ネットショップ
利点:ユーザーの声を知ることができる、商品の比較や検索がしやすい
欠点:実際に商品に触れることができない、お店の人と対面でコミュニケーションができない
のように、リアルショップとネットショップでは互いに利点と欠点が入れ替わっていることなどを考えると、ネットショップに押され気味のリアルショップでも、アイデア次第でまだまだ面白い仕掛けができそうな感じもします。
話がだいぶ脱線してしまったのですが、 久しぶりのパソコンショップ巡りで、 リアルショップとネットショップの両者で発信されている情報量の違いを改めて感じました。 でも今回は、良い点だけでなく、欠点まで丁寧に説明をして下さった店員さんに納得して、リアルショップでの購入となりました。 人と人とのコミュニケーションを大切にする。 やっぱり、これがリアルショップの良さですね。
デジタル・デバイド(情報格差)という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。 この言葉は狭い意味と広い意味を含んでいますので、ここでは、これからの書籍編集者のスキルという点から見たデジタル・デバイドを考えてみたいと思います。
いまは (さすがに) パソコンやインターネットが使えない編集者はいないと思うので、おそらく書籍編集者のデジタル・デバイドは、これまで紙の書籍の編集作業を、
1. アナログ的に行なってきた編集者
2. InDesignなどを使ったDTP (デスクトップ・パブリッシング) で自ら行なってきた編集者
との間で起こってくるのではないかと思っています。
1での “アナログ的” というのは、 著者から原稿をWordなどのデータで頂いた後に、それを紙の原稿として出力して割付 (用字・用語の統一、文字の級数・フォントの指定、レイアウトの指定などを赤ペンで入れる作業) をして、割付原稿と原稿データを印刷所に入稿し、 組版は印刷所のオペレーターに任せている、という場合を指しています。私も、まさにこれに当てはまる編集者の一人です。一方、2については、雑誌の編集者はこれに該当する方が多いと思いますし、書籍の編集者でも、印刷所に入稿せずにDTPで編集作業をしている方も多いと思います。
今後、 電子出版が広まってくるであろうということを考えると、 編集者が電子出版のプロセスや、これに関わる周辺の技術、販売手法を理解することが求められます。 そうしたことを考えると、 これまで紙の書籍の編集作業をDTPで行なってきた編集者と、 デジタルデータの操作に深く関わってこなかった (例えば私のような) 編集者との間には、大きなデジタル・デバイドが生じる可能性があります。
実は、こうした背景が (自分としては、このことに危機感を持っていて) 、大学院で深く学んでみたいと考えた理由の一つとしてもありました。 電子出版のことを直接学んだわけではありませんが、2年間の学びを通して、少しはデジタル・デバイドが減ったかなぁ、と思っています。
まだ、電子書籍元年と言われてから2年目に過ぎません。 私のようにこれまでアナログ的な編集作業にどっぷりと浸かってきた編集者でも、 今からしっかりと勉強していけば、 全く問題はないと思います。 私も日々あれこれ (いまは、EPUB と Sigil について) 勉強しております。
先日の土曜日、BS JAPANで 「坂本龍一 LIVE in EUROPE」 という番組を見ました。 坂本龍一さんと言えば、YMO (イエロー・マジック・オーケストラ) を思い浮かべる方も多いと思います。 私も中学生のときに初めてYMOの音楽を聞いたときには、コンピューターとシンセサイザーを駆使したその斬新な音楽 (テクノポップ) に衝撃を受けたことを今でも覚えています。 楽譜が読めないのにYAMAHAのCS15というシンセサイザーを購入して、 友達とYMOのマネごとなどもしたり ・・・。
当時、 「ライディーン」 や 「テクノポリス」 を始め、次々とヒット曲を生み出していったYMOの名は一気に有名になって、ファンも急増していたように思います。 私もLPレコードが発売される度に購入していましたが、 「BGM」、 そして、それに続く 「テクノデリック」 という (良い意味でデビュー当時からのファンの期待の裏を行くような実験的な) アルバムを出すことで、YMOの音楽のコアのファンが残っていったようにも思います。
坂本龍一さん (ファンは皆、教授と呼びます) やYMOのファンの方は多いと思いますし、 その後の活躍は私が改めて紹介するまでもないと思います。 今回のライブでは、坂本さんが演奏する生ピアノと、 (それに対面するように置かれた) 予め坂本さんの演奏データがプログラミングされたコンピューター制御の自動演奏ピアノの合計2台、 そしてバックには、美しくも、ある種のテンポを持って映しだされる映像、という3つの仕掛け。
見た目にはとてもシンプルなライブではありましたが、自動演奏のピアノと一緒に奏でられる音楽と、バックに映しだされる映像とのコラボを見て、坂本龍一さんは常に新しいことに挑んでいるなぁと感じました。
久しぶりに坂本龍一さんのライブを見て、その素晴らしい音楽に浸ると同時に、 「自分は編集者として常に新しいことに挑んでいるか?」 と、考えさせられるきっかけにもなりました。
今は、就職・求人の情報もネットでの提供・収集がメインになっていると思いますが、私が大学生だった頃は、(確か大学3年生の頃だったと記憶していますが) それぞれが電話帳ぐらいの厚さをした業界別の就職情報誌・求人誌がセットになって自宅に何箱も送られてきたりして、学生たちは皆、それらとニラメッコしながら企業を検討していくような感じでした。 もちろん、就職セミナーなどは当時もありましたが、紙媒体での情報収集が中心であったように思います。
ネットによって当時と比べて格段に情報過多になった現代では、情報の取捨選択と判断が上手にできないと、膨大な量の情報に振り回されてしまうように思います。 そういう意味では、情報への接し方がきちんとできるかどうかも、編集のセンスが問われるところと言えるのかもしれません。
自分の欲しい情報を効率良く探すことができる、登録しただけで手元に自動的に送られてくる、というのはとても便利なことだと思います。 でも、あることを調べるのに、わずかな情報や浅い情報だけで簡単に判断してしまったり、あるいは (現時点で) 自分が関心を寄せている情報だけを集めるようにしてしまうと、偏った見方しかできなくなって視野が狭くなるだけでなく、新しい発見や出会いの機会を自らの手で奪ってしまうことにもなると思います。
就職活動での情報収集がそれに当てはまるかどうかはわからないのですが、自分の実感では、簡単に楽して得られた情報よりも、時間をかけて苦労して集めた情報の方が、 (その後も役立つ) ずっと深い内容を持っていることが多い、ということが言えるように思います。
就職は人生の大きな岐路でもあるので、就職活動中の学生さんたちには、広い視野を持って情報と上手に付き合いながら頑張って欲しいと思っています。 (編集者を目指している方であれば、 日頃から様々なことに関心を持ってアンテナを張り、 情報への感度を高めておくことも大切です。)
すでにご存知の方も多いと思いますが、 先月の28日に、 「編集会議」 の2011年春号が発売されました。 残念ながら、地元の書店さんには置いてなかったので (そんなこともあって、発売されていたことに気がつかなかったのですが)、 早速、楽天ブックスで注文した次第です。

いまはBlogやTwitterなどを使って個人が手軽に情報発信をすることができるようになったので(私も含めて) 現役の編集者の方々も参加するようになりました。そういうこともあって、比較的新しい情報や、まさにリアルタイムの情報を得るには、こうしたメディアはとても優れているように思います。
その一方で、書籍や雑誌は、あるテーマや切り口で情報が編集され、手元に置いていつでも読めるように実体のあるカタチに情報がパッケージ化されているという点で、BlogやTwitterとは一味違った良さがあります。
そんなこともあって、「編集会議」 は編集者を目指している人や現役の編集者を対象とした情報をパッケージ化しているとても貴重な存在とも言えるので、これからも頑張って刊行を続けてほしいと個人的には思っています。
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