放射性物質計測機 開発相次ぐ
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放射性物質計測機 開発相次ぐ

8月15日 5時5分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

放射性物質を含んだ稲わらを与えられた疑いがある牛の肉が出荷された問題などを受けて、メーカーの間では、検査体制の強化を急ぐ自治体や食品メーカー向けに、放射性物質を短時間で計測できる機器を新たに開発する動きが出ています。

このうち、医療機器メーカーの「日立アロカメディカル」は、放射線を通しにくい鉛でできた容器の中にサンプルを入れると、10分ほどでサンプルに含まれている放射性物質の量を測定することができる装置を新たに開発しました。検出する物質を絞るなどして検査にかかる時間を大幅に短縮できるということで、すでに200件ほどの注文が寄せられているということです。また、「富士電機」は、段ボールなどの容器に入れたままの状態で放射性物質を検査できる機器を開発しました。この機器は、あらかじめ設定した基準値を上回っているかどうかを表示してくれる仕組みで、短時間で検査ができるのが特徴だということです。自治体や食品メーカーの間では、放射性物質の検査体制を強化する動きが広がっており、今後もこうした機器の需要が高まると予想されています。日立アロカメディカルの松原昌平常務は、「注文が相次ぎ、すぐに対応できない状況だが、今後も社会のニーズに合わせた商品を開発したい」と話していました。