川崎市は3日、漫画「ドラえもん」や「オバケのQ太郎」などを車体に描いたラッピングバスを公開した。9月3日に開館する「藤子・F・不二雄ミュージアム」(川崎市多摩区)と最寄り駅を結ぶ市運営のシャトルバスで、中型、小型2台ずつの計4台が勢ぞろいした。
シャトルバスはそれぞれ「ドラえもん」「オバケのQ太郎」「キテレツ大百科」「パーマン」を軸にしたデザイン。いずれも車体全体に藤子・F・不二雄作品の登場人物らが生き生きと描かれているほか、座席シートやつり手のカバー、降車ボタンなど内装にも、キャクターの姿が。ナンバープレートはドラえもんの誕生年と同じ「2112」で統一されている。
車体デザインに協力した藤子・F・不二雄プロの伊藤善章社長は、「ミュージアムは5万点の原画のうち常時150点を展示するほか、当館でしか見ることができないアニメ上映がある。ぜひシャトルバスに乗って来館してほしい」と呼びかけた。また川崎市の阿部隆夫市長は「シャトルバスの沿線には岡本太郎美術館や生田緑地がある。藤子・F・不二雄ミュージアムを含め、周辺がにぎやかになりそうだ」と観光客誘致に期待を寄せた。
シャトルバスは「藤子・F・不二雄ミュージアム」開館日から運行を開始。ミュージアム―小田急線・JR南武線登戸駅間を10分に1本程度▽ミュージアム―生田緑地間を1時間に1本程度の間隔で運行する。料金は大人200円、子供100円。バス運行に先立ち、7日に「生田緑地サマーミュージアム」(川崎市多摩区)、18日に多摩区役所(同)で展示される予定だ。【江刺弘子】
2011年8月3日