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成田空港:団結小屋、取り壊し 反対派40人がシュプレヒコール

 千葉地裁は6日、成田空港用地内にある空港反対派「三里塚・芝山連合空港反対同盟北原派」の団結小屋「天神峰現地闘争本部」=千葉県成田市=を取り壊した。東京高裁が5月、土地の所有権を持つ成田国際空港会社(NAA)への明け渡しと、判決確定前の強制執行を認めた判決に基づく措置。

 団結小屋は66年に北原派元幹部の自宅敷地に建てられ、その後、鉄筋3階建てに改築された。反対派の象徴的な建物となり、B滑走路の誘導路が「へ」の字形に湾曲する一因となった。成田空港の安全確保に関する緊急措置法(成田新法)に基づき、90年以降は鉄板のフェンスに囲まれ、反対派メンバーも近付けなくなっていた。

 この日は早朝から千葉県警が、機動隊員ら約750人態勢で警戒する中、地裁の執行官が現地入り。同5時前から強制執行が始まり、重機で建物を取り壊した。周辺には約40人の反対派が集まり、「本部を守り抜くぞ」などとシュプレヒコールをあげ続けた。北原派の北原鉱治事務局長(89)は「ここは闘争の思い出の場所だ。私が(建物)所有者なのに、何の連絡もない。こんなことが許されるのか」と話した。【西浦久雄、斎川瞳】

毎日新聞 2011年8月6日 東京夕刊

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