2011年6月16日 12時2分 更新:6月16日 12時56分
宮崎県都城市は16日、大雨による土石流災害の恐れがあるとして霧島・新燃岳(しんもえだけ)周辺地域の1148世帯2523人を対象に避難勧告を発令した。土石流に備えた同市の避難勧告は、4月27日に続いて3回目。また、同県高原町も16日午前9時35分、100世帯・事業所の248人に避難準備情報を出した。
また、同県えびの市は川内川の氾濫の恐れがあるとして、市内全域1万303世帯、2万2278人を対象に避難準備情報を出した。
都城市は16日午前9時10分、1時間降水量が20ミリに達したことから、夏尾町、御池町、吉之元町などに避難勧告。小学校など市内7カ所に避難所を開設した。災害対策本部は、河川水位など情報収集を進めている。
宮崎地方気象台によると、新燃岳周辺ではさらに、17日にかけて雷を伴う激しい雨が降る見込み。17日昼前までに予想される1時間最大雨量を70ミリ、24時間雨量を250ミリと予想。降灰が多い地域では土石流や泥流が発生する可能性があるとして、都城▽小林▽えびのの各市と高原町に土砂災害警戒情報を出した。
午前10時20分現在の新燃岳周辺の24時間降水量は、小林260.5ミリ▽高原244ミリ▽都城116.5ミリ--など。【石田宗久】