2011年6月16日 10時49分 更新:6月17日 23時28分
月、地球、太陽が一直線に並び、月が地球の影にすっぽりと隠れる「皆既月食」が16日早朝、南西諸島などで見られた。日本では関東以西で観測できるはずだったが、悪天候により月が雲で隠れ、観測できない地域が多かった。日本での皆既月食は昨年12月以来。
16日午前3時22分ごろから南西の空で満月が欠け始め、午前4時22分ごろ、月全体が地球の影に入る「皆既」となった。太陽の赤い光だけを反映して、ぼんやりと赤く光った月は、そのまま地平線に沈んだ。アジアとアフリカの両大陸のほぼ全域でも、晴れた場所では観測された。
日本では、12月10日深夜にも国内全域で皆既月食が観測できる。【比嘉洋】