グラントマト社長の日記 《環境と健康の先進地域キラメキ福島をつくろう!》

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LB200  熊本産牛乳のベクレルを計測しました。

2011年07月22日 | 放射線計測データ

昨日アップしたのですが、異常があり消えてしまったので、再度アップします。

このデータの公開は、多くの方々から「うそでしょう〜。」となる可能性があるので、少し躊躇しました。
実際は、煽り派の期待を裏切る数値で、熊本産の牛乳が一番高い数値になりました。
誤解してほしくないのは、だから熊本産が危険だと言っている訳ではありません。
多分、地質学的に自然放射線量が高いのでしょう。


測定日 産地   製造  一回目数値1L  二回目数値1L
7/18 福島県             8Bq         2Bq
7/18 北海道             11Bq        10Bq
7/19 栃木県            34Bq        12Bq
7/21 北海道             24Bq        18Bq
7/21 熊本県              46Bq         25Bq
7/18 Yの尿                    10Bq       10Bq


この数値は計測器の特性上、自然放射線と原発に由来する放射線をすべて計測します。
自然放射性物質のカリウム40については、12.2倍の補正を入れなければなりません。

非常に粗い計算になりますが、試算してみます。
(カリウム40と炭素14以外の放射性物質もあると思いますが、今回はその要因は考えません。)

人の体内には、カリウム40 8(生物学的半減期30日) : 炭素14 5(生物学的半減期40日) 程度の比率で存在します。
食物にも同じ比率で存在し摂取すると仮定します。(生物学的半減期の差は、面倒なので補正しません。)
詳しくはこちらを見てください。

したがって12.2倍の補正を入れると カリウム40 0.66 : 炭素14 5 の比率で分割されます。


熊本産牛乳
46Bq【46÷(0.66+5)=8.13】は、カリウム40 8.13×0.66×12.2=65.46  と  炭素14 8.13×5=40.65と分割され、再計算すると  106.11Bq/L となります。 

福島産牛乳
8Bq【8÷(0.66+5)=1.41】は、カリウム40 1.41×0.66×12.2=11.35  と  炭素14 1.41×5=7.05と分割され、再計算すると  18.4Bq/L となります。

この段階では、福島の牛乳にセシウム137・134が混入していないとは確証できませんが、混入していても、ほんの微量であると思います。

これを見て煽っている方々はどのように思うのでしょうか?
煽り派の段階的な主張
1st 福島県や近隣県の牛乳は危ない。
2nd 福島の乳牛が県外に移動しているからそれも危ない。
3rd 福島の牛乳が遠方に移動し、安全な牛乳と混ぜられているからそれも危ない。
最後に、行政や農協までも完全悪に仕立てようとしている。

これはすでに、カルトですね。

私は専門家でないので、自然放射線1Bqと原発事故由来の放射線1Bqの人体への悪影響に違いがあるかどうかは判りませんが、何倍もの悪影響があるとは思えません。
問題なのは、放射性物質ではなく、放射線なので、そこに大きな違いは無いと思います。

そこから判断すれば、ほんのわずかですが、熊本産の牛乳の方が悪影響はある、と結論つけられます。
(こんなこと結論つけても価値は無いのですが、今回は比較の為にそうしているので、熊本の酪農家の皆さん勘弁して。)

通常大人(60Kg)は体内に、カリウム40 4,000Bq  炭素14 2,500Bq 存在すると言われます。
福島県の人達はこれより少なく、熊本の人達はこれより多いと判断できます。
ですが、熊本県の方々に、特別健康被害が多いとはあまり考えられません。
しかし、福島県はほんの少しのセシウム137・134を摂取するので、病人だらけになると言われます。 

これが風評被害です。
科学的なデータに基づいて、冷静に判断しなければなりません。

事実無根をネットや雑誌やテレビなどを使い、言っている人達は損害賠償の対象になります。
笑って済まされる事ではないので、その方達には自重してくれるようお願いします。
福島と近隣の農家は本当に困っています。

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