牛に与える稲わらから国の基準を超える放射性セシウムが検出されている問題で、県は12日、県内の全畜産農家(7423戸)の調査結果を発表した。
県畜産課によると、実際に稲わらから国の暫定許容値(1キロあたり300ベクレル)を超えるセシウムが検出されたのは計75戸(肥育17戸、酪農13戸、繁殖45戸)。サンプル調査ができず、放射性セシウムを含む疑いのある稲わらを使った農家も合わせると計122戸に上り、このうち、41戸から計507頭が出荷されたという。
調査は農家に電話で聞き取りをし、福島第1原発事故後に屋外で収集した稲わらを利用していると答えた農家を、職員が訪問した。県では今回訪問しなかった農家についても今後、調査する予定という。【山中章子】
毎日新聞 2011年8月13日 地方版