東日本大震災で被害を受けた岩手県陸前高田市の松の木で作ったお札を販売し、売り上げを復興に役立ててもらおうという取り組みが長野市の善光寺で行われています。
善光寺で販売されているのは、陸前高田市の景勝地「高田松原」の松の木で作ったお札です。お札は縦10センチ、横6センチの大きさで、片側の面に善光寺の焼き印が押され、反対側には被災地へのメッセージを書くことができます。「高田松原」には海岸線2キロにわたって7万本の松が並んでいましたが、震災の津波でほとんどがなぎ倒されたり押し流されたりしました。長野市のボランティアが被災地で活動した際、現地の人たちが倒れた松を活用するために木の札を作っていることを知って、善光寺に相談し、寺も協力することを決めました。お札は14日に開かれる震災の犠牲者を慰霊する法要で仏前にささげられます。お札の値段は1枚1000円で、売り上げはすべて被災地に寄付され、復興に役立てられるということです。