韓国経済の対外依存度、金融危機時の水準に迫る
【ソウル聯合ニュース】韓国経済の対外依存度が2008年の世界金融危機の水準まで高まっている。韓国銀行のデータによると、今年1〜3月期の国内総生産(GDP)のうち輸出入が占める割合は110.1%となり、2008年10〜12月期の114.6%以来、最大となった。
GDPのうち輸出入が占める割合は、その国の対外依存度を示す代表的な指標。 韓国の同割合は2009年1〜3月期に99.5%に低下。2010年の1〜3月期まで90%台を維持していたが、2010年4〜6月期に103.0%となった。その後も7〜9月期(102.8%)、10〜12月期(104.0%)と拡大を続けている。
韓国は対外依存度は、他の国に比べて突出している。GDPのうち輸出入が占める割合(2009年基準)は韓国は95.9%で、日本(24.8%)、米国(25.1%)、中国(49.1%)、英国(57.7%)、ドイツ(76.7%)を大幅に上回っている。2010年以降、これらの国々との差はさらに広まっている。
韓国経済の対外依存度の高まりは、対外的な不安要因に対するぜい弱性の拡大を示すとも言える。米国や欧州の財政不安などで、世界経済が悪化する場合、輸出に影響が出て経済成長が鈍化する恐れがある。
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