津波で大きな被害を受けた宮城県南三陸町で、恒例の花火大会をことしも開くため、花火を打ち上げる権利がインターネットで販売され、被災地を支援しようと権利を買った人たちからの売り上げをもとに13日夜、花火大会が実現しました。
宮城県南三陸町では、震災の犠牲者を追悼し子どもたちにも楽しんでもらおうと、恒例の花火大会がことしも開かれました。震災の被害で十分な資金がないため、地元の観光協会が花火を打ち上げる権利をインターネットを通じて1発あたり3000円から10万円で売り出したところ、わずか1週間で完売し、目標の2000万円が集まって花火大会が実現しました。花火は、被災地を支援しようと権利を購入した人たちの思いものせて2600発が次々と打ち上げられ、夏の夜空を彩りました。花火大会の様子は、打ち上げの権利を買った全国の人たちに見てもらうため、インターネットで中継されました。実行委員会の高橋一実委員長は「全国の皆さんから支援をいただいて例年どおりの花火大会ができてうれしいです。震災前の輝かしい南三陸町に戻れるよう自分たちも努力していきたいです」と話していました。