電力燃料費 3か月で1兆円超
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電力燃料費 3か月で1兆円超

8月14日 4時1分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

原子力発電所の運転停止などの影響で、火力発電所の稼働が増えていることから、電力10社のことし6月までの3か月間の石油や天然ガスなどの燃料費が前の年の同じ時期より32%余り増え、1兆円を超えたことが分かりました。

このうち、東京電力は、福島第一原子力発電所の事故による電力不足に対応するために、火力発電所の運転を増やしたことで、ことし4月から6月までの石油や天然ガスなどの燃料費が前の年の同じ時期より28.7%増え、4047億円に上りました。また、女川原発の運転を停止している東北電力が59.4%増え866億円、玄海原発の2基の再稼働を延期した九州電力も50.9%増えて855億円となるなど、電力10社の燃料費が32%余り増えて1兆円を超えました。国内の原発は、全体の7割以上が運転を停止しており、再稼働の見通しは立っていないうえ、火力発電所の燃料となる石油や天然ガスなどの価格の高止まりも続いています。このため今後も電力各社にとって燃料費の負担はさらに重くなる見通しです。